2024-06-16

600杯目:富士そば国立南口店で拉麺 梅太郎そば

 所沢市内の名店として知られる「拉麺 梅太郎」。名物の豚骨醤油ラーメンは行列ができるほどの人気ぶりで、お昼過ぎにスープが切れてしまうことも珍しくない。カレーつけ麺やホルモンつけ麺などの季節メニューも積極的に展開し、常連客の胃袋をつかんで離さない。
 そんな「梅太郎」とのコラボメニューが富士そば立川店・国立南口店で販売中だ。じつは梅太郎の店主は富士そば出身。梅太郎をオープンする前に5年間ほど在籍していた縁で、今回のコラボが実現した。店主のツイートに「無理をお願いして~」とあることから、梅太郎側からアプローチしたと考えられる。

 そして、生まれたメニューがこちらの「拉麺 梅太郎そば」(940円)。客も店員も混乱しそうなネーミングだが、扱いとしては「そば」にあたる。梅太郎のスープ×富士そばのそばのかけ合わせになっており、富士そばが名店の威光を借りるかたちになる。
 浮かんだ背脂からもわかるとおり、梅太郎のスープは濃厚な仕上がり。そばが見えないほど乳化していて、まるであんかけのようである。このテのラーメンを食べ慣れていないので、実物を前にしたときの衝撃が大きい。2023年以前は、これよりもスープがこってりしていたというから驚きだ。

 スープをじゅるっとすすると、まず醬油の風味が広がり、続いて背脂のコクがガツんと追撃。クリーミーな口あたりだからか、塩味の強さが気にならない。本能に訴えかけてくる味というか、一度飲んだらやめ時がわからなくなる危険なスープである。
 とろみがついている分、そばにもよく絡む。今回は国立南口店で食べたので「乱切り蕎麦」。立川店の通常のそばだとまた印象も異なるのだろう。梅太郎店主のツイートによると「うどんでもいけそう」とのこと。

 そばを食べた後のお楽しみは、丼の底に沈んだひき肉のサルベージ。このメニューのために用意された穴あきレンゲを使えば、最後の一粒までひき肉を堪能できる。唯一の心残りは、スープが余ってしまったこと。ラーメンライスにする手もあったな、といまさらながら後悔。
希少性:★★★ インパクト:★★★ コスパ:★★☆

 

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