2023-10-21

564杯目：富士そば秋葉原電気街店でDX大判かき揚げそば

　東京ドーム○個分の広さ、富士山がすっぽり収まる深さ、りんご５個分の身長……。文章で大きさや広さを伝える際、比喩表現は有効なレトリックといえる。ただ、これも伝達する側と受け取る側の間に共通した認識がなければ、成り立たないわけだけど。先日、それを痛感した。
　厚み約1.5センチ、直径約14センチの円盤をどう例えるか？これがなかなか難しい。自身のライティング技術を試されているようだ。

　いったいなんの話かというと、富士そば秋葉原電気街店で提供されている「DX大判かき揚げそば」（880円）のことです。お店一押しのデラックスメニューの一環で、その名のとおり大きなかき揚げがそばに蓋するように乗っかっている。

　直径だけ見ると、マキシシングルを幅広にした感じ。通常のかき揚げの１.5倍以上はあって迫力がある。「小ぶりなフリスビー」で例えることも考えたが、これではインパクトが伝わらない。

　ボリューム重視かと思いきや、クオリティもしっかり担保されている。具沢山なかき揚げで、さつまいも、にんじん、玉ねぎ、春菊（小松菜？）、小エビなどが使われている。さつまいもの風味と小エビのプリっとした食感がいい。通常のかき揚げをそのまま大きくしたような「ジャンボかき揚げ」から、だいぶ進化している。
　富士そば独自の特製フライヤーの賜物だろうか。油切れもよく、見た目ほど重たくない。ゆで太郎や小諸そばのかき揚げよりも満足度は高い。贅沢をいうなら、通常サイズでも展開してほしいところ。
希少性：★★★　インパクト：★★★　コスパ：★★☆