586杯目:富士そば秋葉原店でインフィニティコロッケそば
富士そば秋葉原店がにわかに世間の注目を集めている。先日、「インフィニティコロッケそば」(950円)が販売されたのだ。そばの上に鎮座しているのは、重さ300グラムの超巨大コロッケ。通常のコロッケでいうと4個相当、過去に販売した「大きいコロッケ」の2倍の重量にあたる。ここまでくると、そばとコロッケの主従が逆転。もはや、そばがオマケに見えてくる。
初発は2021年ごろ、立ち食いそばチェーン「ゆで太郎」がエイプリルフール企画で超巨大コロッケそばの販売を匂わせたところ、富士そばがそれに対抗。同様のコンセプトの試作品を公式サイトで発表した。しかし、販売には及び腰だった。あまりにもボリューミーなので、一度味わったら「もうコロッケそばを食べたくなくなるかも」との懸念があったからだ。
それから3年後、富士そばも腹をくくったようで、今回満を持しての販売となった。
「インフィニティコロッケ」は幅約10センチ、長さ20センチ超え。もともとコロッケは好きだが、これにはちょっと圧倒される。挑戦心がくすぐられるとともに、怪物級に立ち向かわなければいけない絶望感が去来する。
余談になるが「1・2・3 ClubHouse」名物の「ごくふつーのコロッケパン」のコロッケよりも1.2倍ほど大きく感じる。
「インフィニティコロッケ」は甘みが強く、そばのつゆともベストマッチ。コーン、にんじん、ひき肉が入っており、コロッケとしてはなかなか贅沢だ。ただ、美味しくいただけていたのは序盤まで。中盤あたりから満腹になり、「食事」から「作業」のフェーズに突入。ひたすら、コロッケを削り食べるだけのマシーンと化す。気の迷いから、目の前にあるウスターソースをかけて味ヘンしようかと思ったが、さすがにそれは止めておいた。
食傷気味になるものの、完食後に妙な達成感があるのも事実。富士そばの懸念もたぶん思い過ごしで、コロッケが嫌いになることもなかった。むしろ、コロッケってやっぱり美味いよな……と、しみじみと思ったり。結果的にコロッケへの愛を再確認できたわけだ。
希少性:★★★ インパクト:★★★ コスパ:★★★
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