2024-08-15

610杯目:富士そば門前仲町店でだいたいウニ丼セット

 この頃「代替食品」が流行っているらしい。代替食品とは、特定の食品の味や見た目を別の素材を使って再現した加工食品のこと。先日話題を集めた日清食品の「謎うなぎ」も植物性原料を用いた代替食品である。

門前仲町で食べてきた。

 ブームの波は富士そばにも迫っており、今年の5月頃から一部店舗で「だいたいウニ丼セット」(780円)が登場した。説明するまでもないが、ここでいう「だいたい」は「代替」と「大体」のダブルミーニングで、ウニの風味を再現した食品であることを示している。メディアによっては「次世代ウニ」と紹介されることもあるが、それはさすがに本物のウニに失礼だろう。

 魚介のすり身を原料にしているため、プリン体はゼロ。ミョウバンによる保存が不要だから、ウニ特有の臭みや苦味もないとの触れこみだ。

 見た目の再現もなかなかで、悪い酒に酔っているときなら本物と見間違えてしまいそう。食感はやや固めのプリンといった塩梅で、味の雰囲気は、まあなんとなくウニっぽい。
 経験として食べておく分には申し分ないメニューだが、リピートするかどうかは正直、微妙なところ。特選富士そばのカニカマ先輩が築いた牙城は、そう簡単には崩せそうもない。
希少性:★★☆ インパクト:★★★ コスパ:★★☆

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