533杯目:富士そばカップ麺「冷したぬきそば」(紅生姜揚げ玉)が新登場
近い将来、富士そばが街からなくなるかもしれないーー。6月5日、即席麺のメーカー・ヤマダイから富士そばカップ麺が発売された。これがカップ麺と侮れない美味さだった。
ヤマダイと富士そばのコラボレーションは、これで4度目。一貫して「紅生姜天そば」だけの展開であったが、今回は「冷したぬきそば」で夏の商戦に打って出る。うれしいことに、たぬきはたぬきでも「紅生姜揚げ玉」ときた。富士そば名物「紅生姜天」から着想を得たもので、マニアを唸らせるチョイスがなんとも心憎い。
同封されているのは、後入れのつゆ・後入れかやく・かやくの3袋。水切りの工程があるので、カップのフタは剥がしきらないように要注意。
かやくを入れて熱湯を注いだら、待つこと5分。水切り後にそばを流水で〆たら、つゆを投入。最後に後入れかやくを添えたらできあがり。なお、麺が千切れやすいので、水で〆るときはできるだけ繊細に扱うべし。
ヤマダイ自慢のノンフライ麺の美味さは言わずもがな。つゆは「紅生姜天そば」カップ麺と同様に、オリジナルよりも甘味が強く、醤油の風味が控えめ。このつゆが美味い。カップ麺として見てもハイレベル。オリジナルよりもこちらのつゆが好み、という人も少なくないだろう。
肝心の「紅生姜揚げ玉」はサクサクとしていて、程よい酸味があとを引く。もう少しパンチがあってもいいが、一般ウケを考慮した判断なのかもしれない。本音をいうなら、2袋分くらい豪快に散らしたい。
好みでいうなら「紅生姜天」版よりも「冷したぬき」版を推したい。味はもちろんのこと、「紅生姜揚げ玉」を生み出した発想に惹かれた。願わくは、富士そば実店舗でも提供してほしい。
希少性:★☆☆ インパクト:★★☆ コスパ:★★★
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