596杯目:富士そば北千住店で歌志軒さんの油そば
富士そば北千住店で「歌志軒さんの油そば」(850円)を食べてきた。歌志軒(かじけん)は名古屋発祥の油そば専門店で、全国各地に約100店舗を展開する。
経緯は定かではないが、この度富士そばとのコラボが決まり、前述のメニューの販売と相成った。提供するのは北千住、代官山、渋谷東口、大井町駅前などの8店舗。
コラボにあたり、歌志軒は麺・タレ・丼を提供。「富士そばアレンジ油そば」と銘打ってはいるが、つまるところ限りなく本家に近い味というわけだ。
主なトッピングは板海苔、豚バラ肉、メンマ、ネギとなっており、こちらは富士そばの定番アイテムを応用したかたちだ。
油そばなので、混ぜそばスタイルで食べる。トッピングがあると混ぜにくいので、とりあえず丼の上をこんまりメソッド(食べかけの写真でスミマセン)。タレと油にまみれ、テラテラになった中太麺が食欲を刺激する。
タレは見た目ほど濃厚な味つけではなく、意外とあっさりしている。歌志軒は追加トッピングによる味ヘンをおすすめしているので、どんな食材も受け入れる万能タイプの味に仕上げたのだろう。
麺はもちもちとした食感で、ほどよい食べごたえが◎。たまにある極太麺の油そばは食べていて疲れるが、歌志軒の麺は最後まで美味しくいただける。あと、たぐりやすい。
もっとパンチがほしい、という人はタレを追加しよう。温玉、ほうれん草、天かすなど、そば店のトッピングでオリジナルの一杯に仕上げるのも有りである。
せっかくだから、本家の油そばも味わってみた。フードデリバリーで調達したので、タレは調味袋から流し入れるタイプ。当たり前だけど、麺もタレも富士そばで食べたものと寸分違わず。
トッピングもセパレートタイプで、麺とタレを混ぜてからチャーシュー、メンマ、ネギ、刻み海苔を盛りつけた。富士そばで慣れているせいか、チャーシューよりも豚バラ肉の方が親しみやすい。混ぜそばの特性を考えるなら、刻み海苔が適しているが、インパクトでいうなら板海苔が勝る。こうした比較の楽しみこそ、今回のコラボの醍醐味なのではないか。
それにつけても思い出されるのは以前、恵比寿駅前店で食べた「恵の油そば」である。今回のコラボについて「恵」は何を思うのか。歌志軒の油そばを「恵」にも一度味わってほしいものである。
希少性:★★★ インパクト:★★☆ コスパ:★★☆
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