605杯目:富士そばのもずくそばを食べ比べ②
ご当地グルメを巧みにアレンジ
もずくとオクラの天そば(恵比寿駅前店)
604杯目:富士そばのもずくそばを食べ比べ①の秋葉原店、水道橋店に続き、恵比寿駅周辺のもずくメニューを攻める。最初に訪れたのは恵比寿駅前店。こちらの店舗の「もずくとオクラの天そばば」(670円)は、もともと期待値が高かった。というのも「もずくの天ぷら」は、沖縄のご当地料理だからだ。県外の沖縄居酒屋で見かけたことがある人もいるだろう。地元ではもっと身近な存在で、惣菜店やスーパーマーケットなどで気軽に購入できる。1個数十円程度だから、子どものおやつにもぴったり。水道橋店の「めんそ〜れ生もずくそば」も好印象だったが、地元のレシピに寄せた「もずくとオクラの天そば」もまた嬉しい。
沖縄のもずく天はもずく100%か、それににんじん、玉ねぎなどを加えたかき揚げタイプが主流。一方、恵比寿駅前店のもずく天はアレンジが利いていて、もずく、オクラ、小エビ、とうもろこしと具だくさん。沖縄のもずく天よりも彩りがいい。
なによりも驚いたのが、衣の薄さである。衣がほとんどついていないので、もずくの食感がダイレクトに伝わる。最初は異質に思えたとうもろこしも意外とマッチしていて、一度食べたら不可欠な存在に思えてくる。生もずくのにゅるにゅる感は味わえないが、派生メニューとしては申し分ない出来である。
ちなみに、沖縄のもずく天はとにかく衣が厚い。もずく4:衣6くらいの割合で、ほとんど衣を食べているんじゃないかと思えるくらいもっさりしている(それはそれで美味い)。これにソースをつけて食べるのが地元流だ。
生もずくとオクラの二重奏
冷やし生もずくぶっかけそば(代官山店)
恵比寿駅前店を出たその足で代官山店へ。こちらはもずく天とは対照的に、生もずくの鮮度のよさを活かした「冷やし生もずくぶっかけそば」(630円)を提供している。
提供されて、まず華やかな盛りつけに目を奪われる。生もずく、オクラ、カニカマ、揚げ玉がきっちりと棲み分けられていて、視覚の面でメリハリが利いている。とくに、カニカマの差し色が見事。
もずくもたっぷり乗っていて、太っ腹。この日は塩っ気が強かったが、提供していくなかで味が安定してくるものと思われる。
もずくのにゅるにゅるとオクラのネバネバもベストマッチ。もずく・オクラ・カニカマの酢の物が食べたくなった。
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さて、これで4品のもずくメニューを食べたわけだが、まだまだ道半ば。全メニュー制覇には程遠い。
もずくそば食べ比べ③に続く
①冷やし生もずくとろろそば 700円 ダイタンマルシェ
②もずくとオクラの天そば 670円 ダイタン食品
③生もずくと冷やしオクラとろろそば 680円 ダイタンキッチン
④めんそーれ生もずくそば 690円 ダイタン企画
⑤冷やし肉もずくそば レモン果汁入り 730円 ダイタンミール
⑥紅もずくたぬきそば 570円 ダイタンイート
⑦冷やし辛ネギもずくそば 640円 ダイタンディッシュ
⑧冷やし生もずくぶっかけそば 630円 池袋ダイタンフード
⑨生もずく冷やし特選富士そば 690円 品川店(ダイタンキッチン)
⑩生もずくビビン麺 900円 秋葉原店(ダイタンマルシェ)
※提供店舗は公式サイトで確認できます。
公式が発表した10品以外にも独自でもずくメニューを出している店があるので油断ならない。こうした野性のもずくメニューも押さえておくべきだろうか……。
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