430杯目:富士そば立川店でごまだれ鶏ねぎそば
もし「全国ドレッシング総選挙」が開催されたら、一位の栄誉に輝くのはどのドレッシングだろう。和風、中華、イタリアン……と、個性豊かなドレッシングが溢れているなかで、私は迷わず「ごまドレ」に一票を投じる。なんなら、なかやま特別賞を贈ったっていい。あの芳醇な香りと、ふくよかなコクと甘み……。食事するときに卓上のタレやドレッシングを積極的に使わない私でも、ごまドレの魅力にだけは抗えない。
起源を辿ると、マヨネーズでおなじみの食品メーカー「キユーピー」の名が挙がる。販売は2000年、背景には競合他社に劣勢を強いられていたドレッシング部門の不振がある。風向きを変えようと、一発逆転を賭けて開発されたのがごまドレだった。満を持して登場したごまドレは大ヒットし、20年来のロングセラーに成長した。
キユーピーの功績がなければ、富士そば立川店「ごまだれ鶏ねぎそば」(470円)もこの世に存在しなかった。「ピリ辛鶏ネギそば」のアレンジメニュー。蒸し鶏とねぎにからめる辛味調味料からごまドレに替えただけで、味の印象がガラリと変わる。
ごまダレをかけるだけでネギはサラダ、鶏肉はバンバンジーに早変わり。野菜のみならず、主菜に活用できる点も強みである。粗挽きのごまもなかなかリッチ。ごまダレのポテンシャルを余すことなく引き出した一皿だ。
希少性:★★★ インパクト:★★☆ コスパ:★★★
価格:1,200円 |
★ご試食セット★ 胡麻屋の底力 白すりごま・黒いりごま各200g 価格:1,180円 |
コメントを残す