2024-08-27

611杯目:富士そばのもずくそばを食べ比べ 完結編

 3回に渡りお届けしてきた、もずくそば食べ比べもいよいよ完結。7月の販売からおよそ1か月半、過去の回で紹介したもずくそばの一部はすでに終売している。タイムリミットが迫るなかでの挑戦であったが、なんとか全10品を食べ比べできた。まずは、比較的大人しめの「とろろ」系メニュー2品を紹介したい。

ぬるぬる×ぬるぬるの王道スタイル
冷し生もずくとろろそば(綾瀬店)

 綾瀬店で食べた「冷し生もずくとろろそば」(700円)は、めちゃくちゃシンプルな構成。生もずくにとろろを掛け合わせて、ぬるぬるマシマシ状態に。酷暑で食欲がなくても、これならつるりといけてしまう。富士そばらしさは控えめながら、ふつうの客はこういったメニューが求められているのだと思う。

ぬるぬる三重奏に舌つづみ
生もずく冷しオクラとろろそば(板橋店)

 先述の「冷し生もずくとろろそば」をさらにバージョンアップさせた一品が「生もずく冷しオクラとろろそば」(680円)である。生もずく×とろろ×オクラを組み合わせた、いわば「ぬるぬる三昧そば」で、ありがたいことにかつお節までトッピングされている。これだけ豪華にも関わらず、なぜか「冷し生もずくとろろそば」よりも割安という不思議。

 あえて欠点を挙げるなら、オクラがそばに絡みにくい点だろう。もずく、とろろとの一体感を味わいにくく、オクラが最後まで残ってしまう。

特撰富士の完成度をさらに底上げ
生もずく 冷し特撰富士そば

 最後に紹介するのは「特選富士そば」の半熟卵を生もずくに差し替えた「生もずく 冷し特撰富士そば」(690円)である。品川店で先行販売し、8月よりほぼ全店販売のタペストリメニューに移行した。

 結論から述べると、10品中最も満足度の高かったのが「生もずく 冷し特撰富士そば」だった。どのメニューも創意工夫が楽しく甲乙つけがたいのだが、優勝は「生もずく 冷し特撰富士そば」で。もともと「特選富士」自体の完成度が高いことに加え、生もずくと各種トッピングの相性がいい。正直なところ、半熟卵より生もずくの方が断然調和する。それぞれのトッピングをかけ合わせれば、味わいは無限大。やはり、生もずくは薬味や付け合わせとして扱った方がいいのだろうな。
 他9品は「生もずく 冷し特撰富士そば」の露払い、というのは少々言い過ぎか。けども、「生もずく 冷し特撰富士そば」がタペストリメニューに選ばれるだけのクオリティであることは間違いない。SNSでは好意的なレビューが散見され、かくいう私もすでに5杯は食べている。


 生もずく(単品)自体は9月以降も販売を継続するそうなので、「生もずく 冷し特撰富士そば」を超えるもずくそばが誕生する可能性も無きにしも非ずだ。

 ①冷やし生もずくとろろそば 700円 ダイタンマルシェ
 ②もずくとオクラの天そば 670円 ダイタン食品

 ③生もずくと冷やしオクラとろろそば 680円 ダイタンキッチン
 ④めんそーれ生もずくそば 690円 ダイタン企画
 ⑤冷やし肉もずくそば レモン果汁入り 730円 ダイタンミール
 ⑥紅もずくたぬきそば 570円 ダイタンイート
 ⑦冷やし辛ネギもずくそば 640円 ダイタンディッシュ
 ⑧冷やし生もずくぶっかけそば 630円 池袋ダイタンフード
 
⑨生もずく冷やし特選富士そば 690円 品川店(ダイタンキッチン
 生もずくビビン麺 900円 秋葉原店(ダイタンマルシェ)
※提供店舗は公式サイトで確認できます。

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