611杯目:富士そばのもずくそばを食べ比べ 完結編
3回に渡りお届けしてきた、もずくそば食べ比べもいよいよ完結。7月の販売からおよそ1か月半、過去の回で紹介したもずくそばの一部はすでに終売している。タイムリミットが迫るなかでの挑戦であったが、なんとか全10品を食べ比べできた。まずは、比較的大人しめの「とろろ」系メニュー2品を紹介したい。
ぬるぬる×ぬるぬるの王道スタイル
冷し生もずくとろろそば(綾瀬店)
綾瀬店で食べた「冷し生もずくとろろそば」(700円)は、めちゃくちゃシンプルな構成。生もずくにとろろを掛け合わせて、ぬるぬるマシマシ状態に。酷暑で食欲がなくても、これならつるりといけてしまう。富士そばらしさは控えめながら、ふつうの客はこういったメニューが求められているのだと思う。
ぬるぬる三重奏に舌つづみ
生もずく冷しオクラとろろそば(板橋店)
先述の「冷し生もずくとろろそば」をさらにバージョンアップさせた一品が「生もずく冷しオクラとろろそば」(680円)である。生もずく×とろろ×オクラを組み合わせた、いわば「ぬるぬる三昧そば」で、ありがたいことにかつお節までトッピングされている。これだけ豪華にも関わらず、なぜか「冷し生もずくとろろそば」よりも割安という不思議。
あえて欠点を挙げるなら、オクラがそばに絡みにくい点だろう。もずく、とろろとの一体感を味わいにくく、オクラが最後まで残ってしまう。
特撰富士の完成度をさらに底上げ
生もずく 冷し特撰富士そば
最後に紹介するのは「特選富士そば」の半熟卵を生もずくに差し替えた「生もずく 冷し特撰富士そば」(690円)である。品川店で先行販売し、8月よりほぼ全店販売のタペストリメニューに移行した。
結論から述べると、10品中最も満足度の高かったのが「生もずく 冷し特撰富士そば」だった。どのメニューも創意工夫が楽しく甲乙つけがたいのだが、優勝は「生もずく 冷し特撰富士そば」で。もともと「特選富士」自体の完成度が高いことに加え、生もずくと各種トッピングの相性がいい。正直なところ、半熟卵より生もずくの方が断然調和する。それぞれのトッピングをかけ合わせれば、味わいは無限大。やはり、生もずくは薬味や付け合わせとして扱った方がいいのだろうな。
他9品は「生もずく 冷し特撰富士そば」の露払い、というのは少々言い過ぎか。けども、「生もずく 冷し特撰富士そば」がタペストリメニューに選ばれるだけのクオリティであることは間違いない。SNSでは好意的なレビューが散見され、かくいう私もすでに5杯は食べている。
*
生もずく(単品)自体は9月以降も販売を継続するそうなので、「生もずく 冷し特撰富士そば」を超えるもずくそばが誕生する可能性も無きにしも非ずだ。
①冷やし生もずくとろろそば 700円 ダイタンマルシェ
②もずくとオクラの天そば 670円 ダイタン食品
③生もずくと冷やしオクラとろろそば 680円 ダイタンキッチン
④めんそーれ生もずくそば 690円 ダイタン企画
⑤冷やし肉もずくそば レモン果汁入り 730円 ダイタンミール
⑥紅もずくたぬきそば 570円 ダイタンイート
⑦冷やし辛ネギもずくそば 640円 ダイタンディッシュ
⑧冷やし生もずくぶっかけそば 630円 池袋ダイタンフード
⑨生もずく冷やし特選富士そば 690円 品川店(ダイタンキッチン)
⑩生もずくビビン麺 900円 秋葉原店(ダイタンマルシェ)
※提供店舗は公式サイトで確認できます。
コメントを残す