2024-12-25

620杯目:富士そば元住吉店で紅生姜春菊天そば

 多摩センターでの取材帰り、富士そば元住吉店に立ち寄った。元住吉駅東口からブレーメン通りに出ると、ブレーメンの音楽隊の銅像がお出迎え。クリスマスシーズンとあって、銅像はサンタコスチュームを身にまとい、なんだか妙に華やかである。いつもは素通りしているのに、こうして季節感をまとうと写真の一枚でも撮りたくなってしまうから不思議である。

 さて、元住吉店の「ブレーメンそば」が販売中止になって久しいが、それでも限定メニューは継続的に登場している。12月は渋谷下田ビル店、綱島店に先駆けて「紅生姜春菊天そば」(590円)がお目見えした。富士そばでも人気を誇る紅生姜天と春菊天をニコイチした逸品である。赤色と緑色からなるクリスマスカラーは単なる偶然だろうか。狙ってやっているなら、なかなか粋な演出である(深読みしすぎか)。クリスマスソングでも流れていればいうことなしだが、残念ながら私の鼓膜を揺らすのはこぶしの効いた演歌である。

 見た目は紅生姜が全体の9割を占め、春菊の割合は1割程度といったところ。はじめは春菊が少なすぎるのでは?とも思ったが、ひと口食べてその考えを改めた。紅生姜の酸味・辛味が個性を主張するなか、時折顔をのぞかせる春菊のほろ苦さがいいアクセントになっている。絶妙な味わいで、なかなかいける。いや、ふつうの紅生姜天よりむしろこっちの方が好きかもしれない。クリスマスシーズンだけとはいわず(言ってない)、通年メニューにしてほしいくらいだ。さらには、紅生姜と春菊の割合を逆転させた「春菊紅生姜天」も開発してくれたら、また新たな発見がありそう。

関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

PAGE TOP