503杯目:富士そば秋津店でねぎニラそば
ひさしぶりに富士そば秋津店を訪ねた。目当ては店舗限定メニューの「ねぎニラそば」(530円)。ネーミングのとおり、しらがねぎとニラを盛りつけた一品である。小細工無用のド直球ーー、7、8年前の富士そばでよく見られたコンセプトがかえって新鮮だ。
丼一面を緑が覆う。なんとなく、博多のもつ鍋を彷彿とさせる。ねぎとニラの上に熱したごま油がかかっているので香り高い。
この店で忘れてならないのは、独自の辛味調味料「からいよ」の存在だ。常設されるようになったのは、おそらく2016年以降。容器にある「からいよ」の注意喚起がいつしか、調味料そのものを指すようになった。
店員に聞いたところ、一味唐辛子にごま油を混ぜこんでいるという(ごま油で炒っている?)。ゆで太郎でいうところの「赤鬼」のようなものか。客からも好評のようで、今年になって、にんにく入りの「からいよ」も加わった。
そばに「からいよ」をひと匙投入。深い緑色と鮮烈な紅色が調和して、クリスマスカラーに仕上がった。
つゆを口に運ぶと、ねぎ・ニラ・からいよの風味が広がった。味に奥行きがあって、いつも食べているそばとは完全に別物である。そして、辛い。強烈に辛い。からいよの量がもう少し多かったら、泣いてしまっていたかもしれない。次回は気をつけよう、と思いながらもどうせまたたっぷりふりかけてしまうのだろうな。この辛さを味わうためだけに、秋津店を訪れるのもアリだ。
希少性:★★★ インパクト:★★☆ コスパ:★★★
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