2024-02-07

581杯目:富士そば川崎東口店でミニいなりの玉子とじ丼セット

 なんとなく知っている店でもひさしぶりに利用すると思わぬ発見があったりする。富士そば川崎東口店での体験がまさにそれであった。券売機のチェックには度々訪れていたが、最後に店内で食事をしたのは2年以上前のことになる。

 目を引いたのは、配膳カウンターのそこかしこに配された独自の意匠。見上げると、そばやかつ丼などの商品写真が掲示されていた。前からこんなだったっけ?(数年前の写真を見返したら、こんなだった)。視線を落とすと、 あまり見ない石垣風の壁面が目に入る。「和」の雰囲気が演出され、どこか町そば感が漂う。その一方で、券売機の並びが富士そばらしいラインナップになっており、上段パネルをカレーライスやかつ丼などのわんぱく系メニューが占めている。

 店舗限定メニューは「ミニいなりの玉子とじ丼セット」(600円)。この場合の「いなり」は「いなり寿司」ではなく、甘辛く炊いた「きつね」のことである。「いなりの玉子とじ丼」と聞くと、どうしてもいなり寿司を玉子でとじた珍丼を想像してしまうのだが、それは私が富士そばマニアだからだろうか。

 玉子とじを探ると中から、ハーフサイズのきつねがベロンと出てきた。これが2枚、都合フルサイズのきつねが丸ごと1枚使われていることになる。味が染み染みのきつねが玉子とじのタレでさらに煮こまれて、甘辛さが倍増。ゆえにごはんがやたらと進み、器があっという間に空になる。刻み揚げでもおもしろくなりそう。
 お店にあるアイテムを応用したアイデア勝負の一杯。好評なら、他店舗でも展開する可能性もあるか。
希少性:★★★ インパクト:★☆☆ コスパ:★★☆

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