558杯目:富士そばふじみ野店で富士山盛り 極み
富士そばに長く通っているが、いまだに正式名称を知らないメニューがある。一部店舗で取り扱っている「富士山盛りそば」(780円)である。そば3玉を使ったデカ盛りメニューで、挑戦している人を見ることもしばしば。
にも関わらず、メニューの読みがいまいち判然としない。「ふじさんもり」なのか、それとも「ふじやまもり」なのか。スタッフのコールだと前者をよく耳にするが、稀に後者も使われるからややこしい。
よほどのこだわりがあるようで、ふじみ野店の新作「富士山盛り 極み」(860円)にもその名が受け継がれた。意外と少ない「富士山盛り」のアレンジメニュー。「ふじみのもり」の名で試作を進めていたものの、結局、本家の名が残された。
「富士山盛り 極み」のポイントはなんといっても、2種類のもりつゆ。通常のつゆに加えて、オリジナルのごまだれつゆを用意する。
なにが嬉しいかというと、2種類のつゆによって味ヘンができること。「富士山盛り」の怖いところは、そば3玉のボリュームではなく、完食前にやってくる「飽き」である。いくらそばとはいえ、3玉を最後まで美味しくいただくためには工夫が必要なのだ。
従来であれば、七味やわさびを足したりして、切り抜けなくてはならないところを「富士山盛り 極み」は2種類のつゆを使うことで見事に打開してみせた。
序盤の1玉分は、通常のもりつゆで攻めるのがベター。中盤に差しかかったら、濃厚な味わいのごまだれの出番。最後に白だしを加えて、口直しするのも悪くない。
希少性:★★★ インパクト:★★★ コスパ:★★☆
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