602杯目:富士そば道玄坂店でガマゴリ風そば
富士そばのfacebook企画「47都道府県、試作品の旅」から「ガマゴリ風そば」(710円)が登場。商品化第一弾の「たぬきラーメン」から約1年の歳月を経て、満を持しての販売となった。取り扱い店舗は東横線沿線に分布しており、道玄坂店、渋谷下田ビル店、綱島店、元住吉店の4軒で提供されている。
インスパイア元になった「ガマゴリうどん」は、愛知県蒲郡市のご当地うどん。蒲郡商工会議所の公式サイトによると、地域発信映画の撮影中に提供された炊き出しにルーツがあるらしい。公式サイトでは「ソウルフード」との触れこみだったが、誕生したのは2012年のことでそれほど歴史は長くない。
「ガマゴリうどん」として提供するには、以下の5箇条を満たさなければならない。
①三河湾産あさりを5個以上使う
②あさりから出汁をしっかりとる
③原則しょうゆ味
④蒲郡産の食材を一品使う
⑤ワカメを入れる
※筆者による要約
「ガマゴリ風そば」が満たしているのは、③⑤くらいだろうか。あさりは10個入っていた(うれしい)が、残念ながら三河湾産ではないらしい。
あさり以上に気になったのが、ナルトの存在である。富士そば独自のアレンジかと思いきや、元祖のレシピに倣ったものだった。にもかかわらず、なぜかナルトは五箇条に含まれていない不思議。
本家「ガマゴリうどん」のクオリティには及ばないが、創作そばとして見るなら話は別である。「ガマゴリ風そば」はいうなれば「あさり入りたぬきそば」。たぬきそばの派生メニューだと考えれば、決して“残念な一杯”にはならない。「ガマゴリ風」だと期待値が上がってしまうので、みんなが忘れたころに、名前を変えてしれっと再登場させるのもありか?
希少性:★★★ インパクト:★★☆ コスパ:★★☆
コメントを残す