2021-11-23

439杯目:富士そば北千住東口店でミニ唐メン丼セット

 メンチカツが好きだ。コロッケでは敵わないあの肉々しさ、とんかつにはマネできないあの素朴さ。頑張りすぎない感じが食べていてホっとする。一個100円程度のもので充分満足できる。300円を越えるような肉汁したたる高級メンチカツ、それは庶民の舌に馴染まない。思い立ったらすぐに調達できる身近な関係でなくちゃ。
 当然のことながら、私のなかの好感度ランキング(フライ・かつ部門)でも上位に位置している。ライバルはアジフライとうずらの卵フライ。スーパーマーケットの惣菜売り場に立ち寄ると、いつもそれらの“三大巨頭”を探してしまう。



 それほど多くはないものの、富士そばでもメンチカツを使ったメニューがある。北千住東口店の「ミニ唐メン丼セット」(500円)もそのひとつ。そばのセットとして、メンチカツと鶏唐揚げを玉子とじにしたミニ丼が付いてくる。



 メンチカツも鶏唐揚げも申し分ない出来である。しかし、メンチカツ好きとしてはどうしてもメニュー名が気になってしまう。鶏唐揚げ・メンチカツを「唐メン」に縮めたのは理解できるが、これでは名前の順番からしてメンチカツが唐揚げの二番手に甘んじているように見える。愛しのメンチカツが後塵を拝しているのように見える。
 このヒエラルキーを産んだのはきっと店主にちがいない。よくよく考えてみたら、この店の「俺の唐揚げそば」や「痛! 鶏天そば」といったメニューが“唐揚げ原理主義者”の片鱗を示していたではないか。
 好きな店舗だけれど、残念ながら本質的な部分ではわかりあえないのかもしれない。いつか「唐メン丼」が「メン唐丼」になる日を夢見て――。“メンチカツ本位主義者”は期待して待つ。
希少性:★★★ インパクト:★★☆ コスパ:★★★

「富士そば」は、なぜアルバイトにもボーナスを出すのか (集英社新書)

黄金比率 ハンバーグ 6個&メンチカツ6個

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