638杯目:富士そば代官山店で冷しにんにく爆弾そば
この3、4年間で、富士そばで「冷し味玉そば」を見かけることが増えてきた。最初に発見したのは10年近く前だが、長い潜伏期間を経て、2022年に夏のタペストリーメニューに抜擢。そこからセミレギュラー化がはじまったように思う。

そばと味玉……意外な組み合わせではあるが、これがなかなか悪くない。それもこれも、万人ウケする味玉がなせるワザだろう。間違いないおいしさだし、ちょい足しのわりに満足度も高い。いっそのこと「味玉トッピング」をレギュラー化してほしいくらいだ。

そんな味玉が2025年にアップグレード。にんにくの風味を加えた「にんにく爆弾」として、代官山店のメニューに加わった。「にんにく爆弾そば」(600円)で提供されるほか、単品(150円)での追加も可能。

この日は今年一番の暑さだったので、迷わず冷しの「にんにく爆弾そば」を頼んだ。大根おろしが追加されている点をのぞいては、通常の「味玉そば」と見た目は大きく変わらない。

器に顔を近づけたら、たしかににんにくの香りがする。そして、味玉をひと口。味がよく染みており、にんにくの風味が舌に余韻を残す。「爆弾」というほどのインパクトはないが、しっかりとにんにくの存在は感じられる。むしろ、これくらいマイルドな方がそばとも合う気がする。温そばやラーメンに乗せたら、また違った味わいになりそうだ。
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