2025-12-30
645杯目:富士そば錦糸町店で肉 味噌ラー油そば
富士そば錦糸町店が昨年のオープン以来、店舗限定メニューを販売し続けている。他店舗では見られないメニュー構成になっており、券売機を眺めているだけでワクワクしてくる。ときどき「珍そば」も現れるため、毎月のようにSNSで新メニューをチェックするのが習慣になっている。

この日、とりわけ目を引いたのは「豚肉とオクラのカレーつけそば」(690円)と「肉 味噌ラー油そば」(750円)。どちらも魅力的だったが、よりオリジナリティの際立つ後者を選んだ。

茶色く濁ったスープは、通常のつゆのビジュアルとは明らかに異なっていた。丼に顔を寄せると、にんにくの香りが鼻を抜ける。そこでふと気づいた。おそらく「大地の濃厚味噌ラーメン」のスープと、通常のかけつゆを合わせているだろう。

ラー油の辛さもクセになる。小さじ半分程度の量にもかかわらず、スープの主役といわんばかりに主張してくる。豚肉のうま味やねぎの風味も重なって、想像以上に奥行きのある味わい。ここまでくると、もはや「ラーメン」の領域に踏みこんでいる気がするが、「そば」を使うことで、なんとか立ち食いそば店のアイデンティティを保っている。この美味しさは絶妙なバランスのうえで成り立っているのだ。
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