631杯目:富士そば赤坂店で小宮山ブラックカレーそば
ノザキのコンビーフを使った「コンビーフそば」に続き、赤坂店と池袋店でも新たなコラボメニューが登場した。BSフジ「小山薫堂 東京会議」の企画から生まれた「小宮山ブラックカレーそば」(780円)である。

プロデュースを担当したのは、ミュージシャンの小宮山雄飛氏。カレーライス好き、そば好きとして知られており、富士そばとも懇意の関係にある。今回のコラボも、そうした縁から実現したものだろう。なお、新宿店と神谷町店では、小山薫堂氏が考案した「梅干しそば&木の葉衣笠丼セット」が提供中。こちらは「ブラックカレーそば」とは対照的に、素朴で滋味深いコンセプトとなっている。

さて「小宮山ブラックカレーそば」の最大の特徴は、なんといって漆黒のカレーソースだ。ビジュアルのインパクトは抜群で、立ち上るスパイスの香りにまず心がつかまれる。番組内で「そば店のカレーそばのイメージからかけ離れている」といった旨の発言があったが、それも納得である。

カレーソースは小宮山氏オリジナルのレシピをベースに、お店でちゃんと仕込んでいるとのこと。粘度が高く、どろりとそばに絡みつく。つゆにもうま味と香ばしさが加わっており、なんとも斬新な仕上がり。

トッピングされたサイコロ状のとんかつもおもしろい。こちらも小宮山氏のアイデアで、とんかつというよりサクサクのクルトンを食べているかのよう。いろいろと応用できそうだから、今後のメニュー開発にも活かしてほしい。

正直なところ、これまでカレーそば(うどん)を積極的に注文したことはなかった。味つけがぼんやりしていて、しまりがないように感じていたからだ。しかし、「小宮山ブラックカレーそば」によって固定観念が見事に覆された。単なる話題性にとどまららず、ちゃんと「また食べたくなる味」なのだ。同時展開の「木の葉衣笠丼」も気になるが、近いうちにまた赤坂店に足を運びたい。
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