649杯目:富士そば赤坂店でクーリッシュホイップ かつ丼
遅ればせながら、富士そばの「クーリッシュホイップかつ丼」(770円)を食べてきた。ロッテとのコラボメニューで、2月1日から提供スタート(赤坂店、池袋店、五反田店のみ)。にもかかわらず、実物を目にしたのは提供終了の28日が目前に迫ったタイミングだった。
SNSではすでにたくさんのレビューが流れ、第一報の熱気はすっかり落ち着いている。要するに、私は完全に出遅れたわけだ。

本業が忙しかった、と言ってしまえばそれまでだ。けれども、それだけが理由ではない。一歩踏み出せなかったのは、どこかに警戒や恐れがあったからだろう。クーリッシュとかつ丼の掛け合わせは、これまで味わってきた珍そば・奇丼よりも一段と危うい。明らかに一線を越えている。たとえ「クーリッシュ冷したぬきそば」という前例があったとしても、である。冷たいそばと熱々のかつ丼とでは、ラクトアイスを盛りつける背徳感の質がまるで異なる。

今回も「クーリッシュ冷したぬきそば」と同様に、客自らクーリッシュをかけるスタイルだ。「お好みの量でたのしんで」との体裁をとってはいるが、実際は富士そばとの共犯関係を結ぶ儀式にほかならない。フレーバーは「ホイップクリーム」で、ロッテの公式サイトによると「まるで本物のホイップクリームのようなふわっとした食感」らしい。

周囲の視線をうかがいながら、白い渦をそっと絞り出す。するとどうだろう。想像よりも違和感のないビジュアルに仕上がった。かつ丼の茶色にアイスの白色がよく栄えて、むしろ食欲がそそられる。

恐る恐る口に運ぶと、アイスの華やかな甘さが口いっぱいに広がり、かつ丼の甘辛さが舌に余韻を残す。予備知識なしの目隠し状態であれば、そのまま食べ進められる味ではある。けれども、両者が調和しているとは言い難く、アイスとかつ丼が完全に別居している。問題なく完食できるが「クーリッシュ冷したぬきそば」のような「意外なおいしさ」には至っていない。いっそ「カレーかつ丼」と組み合わせた方がおもしろい結果になったのではないか。
そんなことを思いながらも、今後の展開に期待しているのも事実。次はクーリッシュの「紅生姜天味」や「かつ丼味」も見てみたい。












コメントを残す