350杯目:富士そば金町店でそうめん いなり寿司セット
今年も富士そばで「そうめん」(360円)の販売が始まった。現在把握できているだけで船橋店、金町店、池袋東口店の三店が期間限定で取り扱う。
金町店で「そうめん いなり寿司セット」(500円)を食べた。2玉はありそうなそうめんが透明の器に盛られる。冷水でよくしめられていてみずみずしい。涼やかな印象を受けると同時に外の厳しい暑さを思い出す。箸ひとつまみ分をめんつゆにサブっと浸して一気にすする。今年初のそうめん。味覚がやっと夏に追いついた。
なんの変哲もないそうめんなのに、ところ変われば常ならざる存在感を放つ。だから、富士そばで食べるそうめんはありがたい。
二年前の夏は池袋西口店で「ピリ辛ラー油そうめん」を食べた。こちらのそうめんはいつもの器に盛られていて、少々やぼったい。薬味が三種ついてくるので、選べる楽しさがあった。
2019年に食べたのは、いまはなき駒沢店の「冷しかつそうめん」。私がいかにも飛びつきそうな珍メニューだが、ご覧のとおり盛りつけが壊滅的にひどかった。正月の福笑いでももう少しまともな配置になるのではないか。
店員がこの日に限ってメガネを忘れていた可能性は? ちょうどコンタクトレンズがズレていたのかも? いろいろな憶測で目の前の惨事を受け入れようとしたが無理だった。私のなかで“No Look 盛りつけ”という概念が生まれた瞬間である。
思い返せば、店を訪れたのはお昼どきのコアタイム。忙しい時間帯にややこしいメニューをオーダーした私にも問題があった。
結局ブログには載せなかったが、このとき受けたショックは深く脳裏に刻まれていて、良くも悪くも駒沢店の思い出になっている。このときの記憶が、ふつうのそうめんに必要以上のありがたみをもたらしているのかもしれない。
希少性:★★★ インパクト:★☆☆ コスパ:★★☆
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