476杯目:【閉店】富士そば北千住東口店でMARVELOUS そば
※この店舗はすでに閉店しています。
富士そば北千住東口店で「ごっついそば」と並ぶ目玉商品「MARVELOUS(マーベラス)そば」(580円)を食べてきた。どんなネーミングだよ、とお思いの人も多いだろう。じつはこれ、映画「マーベラス」とのコラボ商品。どうやら、4月に「インスパイアそば」とコラボした「ヒットマンズ・ワイフズ・ボディガード」と同じ配給会社の作品のようだ。立て続けの悪ふざけに、両作に出演しているサミュエル・L・ジャクソンが不憫に思えてくる。POPには「超一流の知力とスキルを駆使した戦いには、予測不可能な結末が待っていた…」と記されていたが、知力を微塵も感じさせないコラボなのではないか。
具は輪切りレモンと小ねぎ、鶏肉のほぐし身。タペストリーにはコバルトブルーのスープが写っていたが、撮影の妙というやつなのか、実際は紫色のスープだった。スープというか粉ジュース(ぶどう)というか……。とにかくすごい見た目である。
スープには濃淡があって、底にいくほどグレーがかっていくき、ジャパニーズホラー感が増していく。それとは対照的な輪切りレモンの黄色が禍々しさをより際立たせる。「ほの暗い水の底から」という言葉が頭をよぎった。
その傍らには怪しい液体が……。消毒液? ローション? 中身はどうやらレモン汁のようで、味ヘンしてね、ということらしい。
で、実際食べて見るとですね、見た目のどギツさに反して美味しいんですよ。紫スープは、通常のつゆよりさっぱりしていて、いつもより出汁が効いている(気がする)。レモンの酸味や小ねぎの風味ともよく合う。
インパクトを狙いつつもちゃんと美味しい、そんな北千住東口店ならではの仕事ぶり。なるほど、これはマーベラス!
話しはそこで終わらなかった。実食からおよそ一週間後、SNSで衝撃の事実を知ることとになった。「MARVELOUS そば」のスープは、あの液体を加えることでコバルトブルーから紫色に変化する仕掛けだという。私の場合はどういうわけか、提供の段階で仕掛けが暴発していたわけだ。なんともトホホな顛末である。あ、「予測不可能な結末」ってこのことでしたか。
希少性:★★★ インパクト:★★★ コスパ:★★☆
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