490杯目:富士そばの530円メニュー(満腹セット)3種を食べ比べ
富士そばで展開している3種のミニ丼キャンペーンの終了が迫っている。今回のラインナップは、「ミニ旨辛豚丼セット」「ミに紅生姜天セット」「ミニねぎ玉丼セット」。前回から少し値上げして、530円で提供される(キャンペーンは9月30日まで)。
一番人気がありそうなのは「旨辛豚丼」と予想。コチュジャンで味つけした豚肉が乗っており、ほかの2品よりも見栄えする。写真から味を想像しやすいから、普段富士そばを利用しない客でもとっつきやすい。
「ミニ紅生姜天丼」はどうだろう。こちらのメニューは度々販売されているので、マニアにとっては馴染み深い。もともと紅生姜天自体の人気も高く、ヤミツキ感は3品中随一といえる。ただし、紅生姜天とごはんの炭水化物コンボはなかなかの罪深さ。ライト層の客にどこまで受け入れてもらえるかは、未知数である。
今回のダークホースは「ミニねぎ玉丼セット」。これがなかなかよかった。カニカマ、揚げ玉、ねぎの玉子とじを丼によそった一品。ずるずると口に運ぶと、素朴な味わいが広がる。意外と満足感が高く、3品のなかで最も多く食べたメニューになった。
富士そばの公式ツイートによると、秋津店店長が「リーズナブルな商品を開発したい」との思いで開発したそうだ。こうしたエピソードがあると、料理の味がより際立ち、愛着がわいてくる。
定番化してほしいキャンペーンではあるが、気になった点がなかったわけではない。正直なところ、今回は過去のラインナップよりもチープさが目立つ。味の方向性も似通っているから選べる楽しさも乏しく、あまりワクワクしない。
このことは、当の富士そばも心得えているはずだ。価格をキープするために心を砕いているのも伝わってくる。その心意気は大変ありがたいのだが、このご時世では500円台で満足のいくセットメニューを提供するのは難しい。思い切って600円くらいに設定して、ラインナップを充実させるのもアリなのではないか。
私のまわりにいるマニアたちも、同じことを考えているようである。「富士そば、無理するな」と。身を削ってキャンペーンを行使する様は、マニアとして見るに忍びないものがある。
希少性:★☆☆ インパクト:★★☆ コスパ:★★★
新品価格 |
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