548杯目:富士そば藤沢店でサラダそば(お酢入り)
なぜ、暑くなると酸っぱいものを欲してしまうのか。身体から失われている大事な成分を補うための自己防衛本能なのだろうか。いや、よくよく考えてみたら、夏に限らず酸っぱいものを年中欲している気もする。晩酌のスターターは決まって、缶チューハイの「本搾り グレープフルーツ味」だし。
ひょっとして、富士そば藤沢店の店長も本搾りGF派の者ですか? 「サラダそば(お酢入り)」(550円)なんて珍そばを出して。わざわざ(お酢入り)と表記する律儀さに好感を覚える。開発者はきっと、実直でGF派の人物なのだ。
主なトッピングはきゅうり、鶏肉のほぐし身、カニカマ、ゆず皮。珍そばの属性は「正」と「邪」に分類できるが(詳細はいつか書く)、「サラダそば(酢入り)」は間違いなく前者だ。これまで富士そばで提供されてきたサラダ系そばのなかでも、トップに食いこむクオリティ。透明の器も涼しげでいい感じ。
珍そばのクリエイティビティは、カニカマの使い方に表われる(詳細はいつか書く)。カニカマは特別なトッピングなので、たくさん盛られていると嬉しい。
(お酢入り)もいい仕事をしている。しょっぱいつゆと酸味が絶妙にマッチして、冷やし中華のスープのような味わい(全店で卓上酢を置いてくれんかね)。後半戦はからしを溶いて、味ヘンを楽しもう。
文句なしの仕上がり、といいたいところだが「サラダ」を名乗っていながら野菜がきゅうりだけというのはいかがなものか。
希少性:★★★ インパクト:★★☆ コスパ:★★★
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