2025-01-29
623杯目:富士そば錦糸町店で肉とろろラー油そば
昨年9月にオープンした錦糸町店を再訪した。お昼どきということもあり、店内は想像以上ににぎわっている。オープンしてまだ数か月だから、物珍しさも手伝っているのかもしれない。タッチパネル式の券売機に悪戦苦闘する客をちらほら見かけた。
新規オープンの店舗は、まずグランドメニューを中心に展開し、客のニーズをある程度把握してからオリジナルメニューを開発するのが一般的だ。しかし、錦糸町店はオープン直後から複数の店舗限定メニューを投入している。競合の多い駅前でサバイブするための戦略なのだろう。この日は、新作「肉とろろラー油そば」(850円)の立て看板が人目を引いていた。
トッピングは、豚肉、とろろ、温玉。そこにラー油と「食べるラー油」がかかっている。ラー油の二段仕掛けとはおもしろい。そばとラー油という一見ユニークな組み合わせだが、富士そばの醤油が効いたつゆは辛さとも相性がいい。
特筆すべきはラー油だけではない。最初はミスマッチに思えたとろろも、食べ進めるほどに存在感を際立たせる。険のあるつゆにまろやかさが加わって、味のグラデーションを生み出しているのだ。これがなかなかクセになる。富士そばを食べ慣れていない錦糸町の人たちにもきっと受け入れられることだろう。
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