2024-03-04

584杯目:富士そば御徒町駅前店でミニオクラ天丼セット

 最近思うところあって、三度目の富士そば全店制覇に挑戦している。今年の1月からスタートして、40店舗ほどを巡った。お店の造りやメニューの構成、スタッフの人柄など、見落としてきた魅力に気づくことも多く、いまのところ楽しく進められている。が、物足りなさを感じることもないではない。いまだにグッとくる「珍そば」に出会えていないのだ。せっかく遠方の店舗を訪れても、メニュー構成がふつうだと若干興が削がれてしまう。べつにグランドメニューを食べたところで「店を訪れた」という事実に変わりはなく、むしろ全店制覇達成に一歩近づくわけだが、それでもなにか「おみやげ」が欲しくなるのがマニア(というか、私)の性なのだ。
 だから、収穫が乏しい帰り道には、メニュー開発がさかんな店舗に足が向く。この日はちょうどそんな日だった。綱島店、日ノ出町店、昭和通り店を巡ったが、グランドメニューしか食べられなかった。腹はパンパンだが、このままでは終われない。なんとしてでも、その日は限定メニュー(ついでにいうなら「珍そば」)で締めくくりたかった。限定メニューがあるなら、この際、来店済みの店舗でも構わなかった。

 期待が持てる店舗はいくつかあって、御徒町駅前店もそのひとつ。久しく新作の登場はないが、この日は運よく限定メニューの「ミニオクラ天丼セット」(590円)と出くわした。大船店、北浦和店でも「野菜天丼」が登場しているので、富士そばでにわかに野菜天丼ブームが到来しているのかもしれない。

 ご飯の上には、オクラ天3本とかぼちゃ天が一枚。POPに「サービス品」とあるように、これで590円は破格である。宣伝文句に惹かれたのか、先客のひとりがオクラ天丼を食べていた。
 オクラ天は店内仕込みで、甘辛いタレで煮こまれている。季節的に業務用の冷凍オクラを使っているのだろうか。にしては、ちゃんと歯ごたえがあってネバネバしている。

 かぼちゃ天も薄切りだけど、甘くて美味しい。同時販売の「オクラ天そば」(550円)は、かぼちゃ天がつかないので、天丼の方がプレイバリューは高い。売り上げがよければ、次作が登場する可能性も考えられるか。その流れでメニュー開発が活発化してほしいところだが、そうなると全店制覇の旅が疎かになってしまう気がして、悩ましくもある。
希少性:★★★ インパクト:★☆☆ コスパ:★★★

 

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