655杯目:富士そば渋谷東口店で釜玉まぜそば
混ぜて食べる料理の「正解」がわからない。納豆、玉子かけごはん、石焼きビビンパ……いずれも混ぜれば混ぜるほどよいのか、適度に原型を残しておくべきか、いつも釈然としない思いにとらわれる。「好きにしたらいい」の一言で片づく話ではない。混ぜ具合が味を左右する料理もあるので油断ならないのだ。

富士そば渋谷東口店の「釜玉まぜそば」(530円)も、私を悩ませる一品だった。日本蕎麦をまぜそば風にアレンジするとは珍しい。つゆを別添えにしたのは、ぶっかけそばとの差別化を意識したためだろうか。

トッピングは揚げ玉、海苔、ねぎ、魚粉、生卵。全体に軽やかな顔ぶれだ。魚粉はあまり見かけないトッピングで、開発者のこだわりが感じられる。
さて、問題は食べ方である。どこまで徹底的に混ぜるべきなのかわからず、しばし箸が宙をさまよっていた。時間もなかったので、結局は中途半端なまま食べ始めてしまった。案の定、味にはムラが出た。つゆが行き渡っていない部分もあり、満足感は限りなく低い。つけそば風にして食べた方がマシだったかもしれない。これだから混ぜる料理はむずかしい。









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