393杯目:富士そば三光町店でラクサそば
2021年3月16日、富士そば全店で「ラクサそば」(680円)の提供がはじまる。それに先駆けて三光町店での試食会に行ってきた。
「ラクサ」とはシンガポールやマレーシアで親しまれている大衆麺料理のこと。中国系移民が現地にもたらしたとされている。ラクサは日本のラーメンのように地域によって様々な進化を遂げており、一概にコレといえる味はないそうだ。そんななかでも富士そばは広く知られているレシピをアレンジ。いつものそばに、ココナッツミルクと香辛料を効かせた海老出汁スープを合わせた。
黄色いスープからはカレーのようなエキゾチックな香りが立ち上り、食欲を刺激。そこへココナッツミルクや海老の風味が複雑に絡み合う。甘味があって、とてもクリーミーな仕仕上がり。
トッピングは、蒸し鶏、ゆで玉子、カニカマ、パクチー、揚げ豆腐と、個性豊かな布陣。それぞれの味覚や食感が楽しく、ひとつ欠けてもバランスを失いそうな一体感がある。
激辛仕様のサンバルソースも付いてくる。味は発酵系の旨味があるチリソースといったところ。私は2さじ分投入して、ちょうどいい美味しさだった。
ラクサそば用に開発されたどんぶりにも注目したい。側面には、マレーシアやシンガポールの伝統染織「バティック」に用いる文様が施されている。
反対側には、日本を文化を象徴する桜のイラストが(たぶん「逆さ富士」も意識している)。さらに富士そばのロゴマークと、日本とシンガポールの外交樹立55周年を伝えるマークをあしらった。 専用どんぶりからもわかるように、「ラクサそば」はかなり気合を込めたメニューである。提供は5万杯を予定。これをきっかけに、富士そばの知られざる魅力に気づかされる人も少なくないだろう。
希少性:★★☆ インパクト:★★★ コスパ:★★☆
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