コラム2:同じデザインは2つとない⁉︎ 富士そば看板あれやこれや
「お店によってメニュー構成が大きく異なる」。富士そばがテレビや雑誌などのメディアに登場する際、必ずといっていいほど、そのように紹介されます。たしかに間違いではないし、百花繚乱の個性がひしめく券売機は富士そばの代名詞といえるでしょう。しかし、個性が現れるのはメニューだけではありません。
たとえば、ファサードに掲げられた「名代 富士そば」の看板があります。どれも同じ看板かと思いきや、さにあらず。よくよく見るとデザインや造形に違いがあるのです。バリエーションは多岐に渡り、二つとして同じ看板はないのではないかと、錯覚を抱いてしまうほど。
看板は大きく「立体看板」と「平面看板」に分けられます。前者は、プレートから「富士そば」の文字が浮き出るように造形された看板。後者は、プレートに文字を直接プリントしたような看板です。まずは立体看板の一部を紹介しましょう。
続いて平面看板も。立体看板ほどのバリエーションはありませんが、こちらも各店によってあしらいが異なります。
看板のデザインの変遷を見ると、しのばず店や田町店のような筆字の平面看板が広がり、次の世代なると立体看板が登場。00年代になると、再び平面看板が主流になっているようです。立体看板が減ったのは、メンテナンスの手間や経年劣化による落下の恐れが一因にあると予想されます。
看板は、いうなればお店の「顔」です。一枚一枚の個性に目を向けるとなんだか愛着が湧いてくる。ぜひ、お気に入りの看板を見つけてください。
[…] コラム2:同じデザインは2つとない⁉︎ 富士そば看板あれやこれや […]