2021-08-28

コラム2:同じデザインは2つとない⁉︎ 富士そば看板あれやこれや

 「お店によってメニュー構成が大きく異なる」。富士そばがテレビや雑誌などのメディアに登場する際、必ずといっていいほど、そのように紹介されます。たしかに間違いではないし、百花繚乱の個性がひしめく券売機は富士そばの代名詞といえるでしょう。しかし、個性が現れるのはメニューだけではありません。
 たとえば、ファサードに掲げられた「名代 富士そば」の看板があります。どれも同じ看板かと思いきや、さにあらず。よくよく見るとデザインや造形に違いがあるのです。バリエーションは多岐に渡り、二つとして同じ看板はないのではないかと、錯覚を抱いてしまうほど。

 看板は大きく「立体看板」と「平面看板」に分けられます。前者は、プレートから「富士そば」の文字が浮き出るように造形された看板。後者は、プレートに文字を直接プリントしたような看板です。まずは立体看板の一部を紹介しましょう。

渋谷下田ビル店は、よく見かけるタイプの立体看板。「名代 富士そば」が飛び出ている。
綾瀬店は、なぜか「名代」が飛び出していない。立体と平面のハーフ&ハーフ。
志木店は、黒地に白抜きのスタイリッシュな看板を採用。店内はいつもの富士そばである。
川越店の看板も志木店と同系統。白地になるだけで印象ががらりと変わる。

 続いて平面看板も。立体看板ほどのバリエーションはありませんが、こちらも各店によってあしらいが異なります。

しのばず店の看板(リニューアル前)。一昔前の看板は、筆文字のような書体が使われる。
2015年頃の田町店。リニューアル後に看板も刷新された。
大山ハッピーロード店は、最近主流になっているタイプ。昔の看板と比べて筆さばきが省略されている。
ロゴマークをあしらうのも最近の看板の特徴。ふじみ野店のロゴはとりわけ大きい。

 看板のデザインの変遷を見ると、しのばず店や田町店のような筆字の平面看板が広がり、次の世代なると立体看板が登場。00年代になると、再び平面看板が主流になっているようです。立体看板が減ったのは、メンテナンスの手間や経年劣化による落下の恐れが一因にあると予想されます。
 看板は、いうなればお店の「顔」です。一枚一枚の個性に目を向けるとなんだか愛着が湧いてくる。ぜひ、お気に入りの看板を見つけてください。

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