470杯目:富士そばの第4弾ワンコインメニュー3種を食べ比べ
2021年の第1弾以来、好評を博してきた富士そばのワンコインメニュー。今年6月に提供がはじまった第4弾もこれまで同様に3種類を取り揃える。
ラインナップは「ミニピリ辛豚丼セット」「ミニ炭火親子丼セット」「ミニ和風ツナマヨ明太丼セット」。いずれもそば(温・冷)とミニ丼のセットである。せっかくなので、三種を食べ比べてみた。
まずは新参の「ピリ辛豚丼」。以前販売された「旨辛豚丼」と似たようなコンセプトであるが、こちらは長ネギが入っていない。ストイックに肉々しさを追求した姿勢にあっぱれ。SNSでは長ネギ有りバージョンも散見されたため、店舗によって仕上げに差があるようだ。
巨大な豚肉が入っていて得した思い。これも店によってバラつきがあるようなので、私の与り知らないところでショボい豚丼に当たった人がいる可能性も……。
続いては大本命の「炭火親子丼」。今回唯一、セミレギュラーメニューからの登場である。クオリティが高く、SNSの反応を見ても人気が高い。
鶏肉はプリプリの食感。というか、ブリンブリンの食感。驚くほど柔らかく、本当に鶏肉なのか?と疑いたくなるほど。「炭火」を冠するとおり、香りもスモーキーでなかなかクオリティが高い。フルサイズの丼で提供されないのが不思議だ。
さて、最後は「和風ツナマヨ明太丼」である。私のなかでは、こちらが親子丼の対抗馬にあたる。ただし、味においての勝負ではない。勝敗を分けるのはトッピングの希少性だ。9年間の調査を鑑みてもツナマヨや明太子を使ったメニューは数える程度しか確認できてない。それどころか、弁当店や富士そば以外の飲食店で「ツナマヨ丼」を見かけること自体が稀である。
とはいうものの、ツナマヨはおにぎりの定番トッピングである。ツナマヨ丼はつまるところ「おにぎらず」の亜種のようなもの。相性が悪いわけがないのである。
そこに明太子を加えたのが富士そばの面白いところ。ツナマヨ単体では味が単調になり、完食を迎えるまでにダレてしまう。まろやかなツナマヨとちょい辛の明太子でメリハリを出す狙いなのだろう。シンプルな構成でありながら、なかなか奥が深いのだ。
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今回も個性がひしめくワンコインメニュー。3種を食べ比べてみたが、最も感心したのはツナマヨ明太丼だった。瞬間最大風速は随一。しかし、親子丼の安定感は、万人受けすること間違いなし。売り上げ実績でいえば、ほかの2品を大きく引き離すはずだ。ピリ辛豚丼は、うん……まあ伸び伸びと頑張ってほしい。
希少性:★☆☆ インパクト:★★☆ コスパ:★★★
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