2024-06-19

601杯目:富士そば綾瀬店で冷し鶏から明太おろしそば

 いつも「珍そば」のことばかり考えている。できることなら、毎日富士そば各店を巡って券売機をチェックしたい。そして、これぞという一品を探しあてたい。そんな思考を長年続けてきたせいか、脳みその一部が焼きついてしまったのかもしれない。ここ最近はなにが「珍そば」なのか、自分でもよくわからなくなってきた。

 綾瀬店の新メニュー「冷し鶏から明太おろしそば」(850円)は「珍そば」なのだろうか。あまり見かけないトッピングだけど、「珍そば」というほど突き抜けてもいない。めちゃくちゃ絶妙なラインなので、判断がつきかねる。

「鶏からおろしそば」の部分だけにクローズアップすると、さほど違和感はない。むしろ、ほかのそば店にもありそうだし「ふつう」のメニューに映る。
 事態をややこしくしているのは、やはり「明太子」である。この面子のなかでも、明らかに異質な存在。「珍そば」度を底上げしている張本人といえる。

 これで味に違和感を覚えるようなら、間違いなく「珍そば」認定である。が、鶏から&明太子の組み合わせ、そば&明太子の組み合わせともに意外と悪くなかった。とくに鶏からが美味しくて、全体のクオリティを上げている(たとえそれが業務用であろうと、だ)。
 思いのほかまとまりがいいので「ちょっと変わったそば」くらいに考えた方がいいかもしれない。したがって「冷やし鶏から明太おろしそば」は、珍そば未満ということにしておく。
希少性:★★★ インパクト:★★☆ コスパ:★★☆

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