2022-01-06

446杯目:富士そば御徒町駅前店でミニもつ煮玉定食セット

 先日発表した「富士そば・オブ・ザ・イヤー2021」は、市ヶ谷店の「しのぶの肉味噌稲荷」が最優秀賞を勝ちとり、盛況のなか幕を閉じた。御徒町店の「冷やしもろこしソーセージ天そば」は土壇場で二位惜敗となったが、しっかりと爪痕を残し存在感を知らしめた。

 そんな御徒町店が昨年末に「ミニもつ煮玉定食」(570円、現在600円)の提供をはじめた。もろこしソーセージ天の影に隠れたものの、これまたレアなメニューである。

 大衆チェーンのもつ煮といえば、山田うどんの「パンチ定食」が真っ先に思い浮かぶ。富士そばの競合相手ゆで太郎もこの頃は、新業態の「上州もつ次郎」なるもつ煮店をはじめた。もつ煮玉定食の登場は、これら先駆者に向けた御徒町店なりの目くばせ、もしくは牽制球だろうか。

 定食の主役ともいえるもつ煮は、醤油ベースの味付けで、あっさりとしている。流用したと思われる「もつそば」のもつよりも、心なしかスパイシー。ごはんとも相性がよく、そばに乗せたらもつそばも再現できる。
 専用の一味が付くのもなんだかうれしい。ふりかけると味が一変。なかなかプレイバリューの高い逸品なのだ。
希少性:★★★ インパクト:★★☆ コスパ:★★☆

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