455杯目:富士そば小滝橋店で串天そば
春の気配が日増しに濃くなっていく。富士そばでもメニューの衣替えが進んでいるようだ。3月中旬、小滝橋店の券売機に「串天そば」(470円)を見つけた。POPを見て思わずギョっとする。どんぶりに串団子が突っこまれているのだ。その背景には桜の写真が配されている。どうやら花見団子を意識したものらしい。
団子の正体は、うずら卵と魚肉ソーセージの天ぷら。白とピンクが交互に刺さった桜カラーである。どこか揚げ団子の風情があって、食欲をそそられる。つい、もう一本追加(単品130円)してしまった。
なかなかかわいい見た目でミスマッチ感はない。串天は別皿でもいいのではないか。そんな疑問が脳裏をよぎるが、こうした遊び心が最高のスパイスになるのだ。理性や倫理のスイッチをしばしの間OFFにする。
レシピがシンプルなだけあって、イメージどおりの味わい。うずら卵好きとしては、ギョニソ・うずら卵・ギョニソ・うずら卵の順に刺していただいて、好物で締めくくりたいところだが……。
こうした串付きのメニューは、過去にも登場している。せっかくなのでその一部を蔵出ししよう。
水道橋店からは「彩り串天そば」。2015年に販売されたメニューで、一串で茄子、しいたけ、ウインナー、カボチャ、ちくわの天ぷらが楽しめる。品名に「彩り」とあるが、もったりとした衣をまとっているため、やや控えめな仕上がりになっている。
2016年は上野店で「やきとりそば」が登場。上記二品はまがりなりにも「天ぷらそば」の体裁を保ってはいたが、こちらは大胆にも焼き鳥をありのままの姿で添えている。事情を知らない人が見たら異物混入と思うに違いない。味の良し悪し以前の問題作といっていいだろう。
以上のように数年間の空白期間を経て、復活した串付きメニュー。小滝橋店をきっかけに再びブームが花開くか!?
希少性:★★★ インパクト:★★★ コスパ:★★☆
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