2023-08-26

554杯目:富士そば秋葉原店でガスパチョそば

 連休明けに富士そば秋葉原店に行ってきた。目当ては、店舗限定メニューの「ガスパチョそば」(630円)。トマトの冷製スープ「ガスパチョ」とそばを融合させた、非の打ち所のない珍そばである。

 販売の告知を見て、胸が高鳴った。トマト系の限定メニューを数多く見てきたが、まさかの「ガスパチョ」とは。ウルトラC級のアイデアに思わずうなった。一方で戸惑いもあった。過去の限定メニューと比べて、クセが強すぎたからだ。秋葉原店でいったいなにが起こっているのか。富士そばマニアとして、食べないわけにはいかなかった。

 そして、実物と対面。そばの上には、ツナを和えたきゅうりとトマトが盛りつけられている。ここまではわかる。ほかの店舗のトッピングを工夫して、個性を出すのが定石だからだ。

 しかし、「ガスパチョそば」は特製のつゆまで用意する。あっさりとした味わいの赤いつゆで、ほどよい酸味があとを引く。トマトのうま味も感じられて、そばとの相性も悪くない。

 こうした、異国(主に欧米)の料理とそばを掛け合わせるスタイルに既視感を覚える。似たようなスタイルのそばをかつて、別の店舗でも食べたことがある。富士そばにちょっと詳しい人なら、ピンとくるだろう。数々の珍そばを生み出した店舗、そう、今はなき北千住東口店である。
 北千住東口店の店長が秋葉原店に新たに配属されたとか、されていないとか。そんな噂を耳にする。真偽のほどは定かではないが、秋葉原店に珍そば好きの店長がやってきたことに変わりない。
 今後、秋葉原店には定期的に訪れることになりそうだ。北千住東口店が閉店したときの喪失感を埋めてくれるかもしれない。そんな期待をこめて。
希少性:★★★ インパクト:★★☆ コスパ:★★☆

 

 

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