2022-06-02

469杯目:富士そば三光町店でうなぎ丼セット

 今年は、7月から8月にかけて「土用の丑の日」が二回あるらしい。土用の丑の日といえば「うなぎ」である。普段から行事食とは縁がないのだが、富士そばでも「うなぎ丼」を出すというので、食べないわけにはゆくまいて。

 提供店舗は北千住店、王子店、市ヶ谷店などの11店舗。そのなかでも馴染みのある、三光町店で食べてきた(店長がテーブルの一角を使い、POPの制作中であった)。

 単品900円、そばとのセットで1100円。セットとはいえ、千円越えするメニューは「ご多幸うどん」以来である。ふた付きのお椀で高級感を演出していて感心する。提供開始日にメニューの値上げがあったことも霞んでしまいそうだ。

 そして、ご開帳。ごはんの上には蒲焼きが2切れ添えられていた。まあ、値段相応のボリュームといったところ。タレはトロッとしており、飲食チェーンのうな丼やスーパーの惣菜などでよく見かけるタイプである。ごはんが多いので、食べ進めるペース配分には気をつけたい。蒲焼き1切れに対して、ごはん3、4口がちょうどよさそう。
 丼に顔を近づけると、香ばしさと甘い香りがほのかに漂ってくる。身はやや弾力あり。大衆的な味わいでありながら、それなりに「うなぎ」感が楽しめる。タレも甘すぎず、意外とあっさりしている。

 山椒が付いてくるのも嬉しい。かけたら、蒲焼きの味わいがグっと際立った。一切れ目はそのままで、2切れ目は山椒をかけて食べるのがおすすめ。奇しくも、この数日前に老舗のうなぎ店を取材した。両者のクオリティは比ぶべくもないのだが、ソレはソレ、コレはコレ。丑の日にうなぎを味わうことが大切なのだと思う。
希少性:★★☆  インパクト:★★☆ コスパ:★☆☆

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