479杯目:富士そば船橋店でミニきつね丼セット
富士そば船橋店は、ほかの店舗より大衆的な雰囲気を強く感じる。客のおじさん比率が高いからだろうか。「おじさん」のイメージは人によってさまざまだが、私が店に立ち寄るときは東陽片岡の漫画に出てきそうなおじさんをよく見かける。いわゆる、渡世人風のおじさんですね。
船橋店はほかの店舗より二、三倍広い。そのせいか、日も暮れぬうちから、店内の一角でおじさんたちがプチ宴会を開いていたりする。近隣の飲み屋に行く前の燃料補給といったところか。ビール、ハイボール、レモンサワーが頼めるから、0次回を開くには充分である。店内にテレビがあるから、ますます尻に根が生える。
船橋店がオープンして今年で6年目。にもかかわらず、昔ながらの食堂のような風格を漂わせているのは、このおじさん比率の高さが影響しているにちがいない。
そんな雰囲気の店舗だから「ミニきつね丼セット」(550円)が妙にマッチする。7月発売の新メニューで、きつね(油揚げ)の玉子とじ丼である。好意的に解釈するなら”ジェネリックかつ丼”といったところか。チープな感じがいい。
コスパ重視のメニューかと思いきや、味も悪くない。きつねそば用の「きつね」だから、味も染み染み。噛みしめると甘辛いタレがジュワ……。新宿都庁店の「きつねおろしつけそば」とセットで食べてみたくなる。
ただの玉子とじでは芸がない。そんな思いがあったのかは定かではないが、刻み海苔がふりかけられている。海苔があるとないとで、味わいが大分変ってくる。海苔がなかったら、わびしさで泣いていたかもしれない。店主の計らいに感謝。
なんてことを思っていたら、一杯飲みたくなった。こんな私でも、おじさんたちの輪の中に入れてもらえるだろうか。
希少性:★★★ インパクト:★★☆ コスパ:★★★
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