2023-06-23

535杯目:富士そばでミニガーリックたぬき丼セット(マル得セット)

 現在、富士そば全店舗で3種の「マル得セット」第9弾が展開中だ。今回は、①ミニピリ辛豚丼②ミニねぎ玉丼③ミニガーリックたぬき丼が登場(そばとのセットで各550円)。そのうちの「ミニガーリックたぬき丼」は、初お披露目のメニューである。

2021年4月いか天丼合鴨マヨ丼メンチカツ丼
2021年10月旨辛豚丼ローストダックのミニ丼カキフライとじ丼
2022年1月かき揚げ丼ルーロー飯チーズメンチカツ丼
2022年3月いか天丼合鴨マヨ丼メンチカツ丼
2022年6月ピリ辛豚丼炭火親子丼和風ツナマヨ明太丼
2022年8月旨辛豚丼紅生姜天丼ねぎ玉丼
2023年1月かき揚げ丼生姜豚丼ネギチャーシュー丼
2023年3月 いか天丼豚肉とニンニクの芽丼メンチカツ丼
2023年6月ピリ辛豚丼ねぎ玉丼ガーリックたぬき丼 NEW!
マル得(満腹)セット一覧

 過去のフェアと比べると、ややチープなラインナップであることは否めない。選考基準について、富士そばは公式サイトで「止まない高騰時代と提供価格の調整を続けた結果」とコメント。ギリギリのところで、なんとか企画を維持しているようだ。

 侘しさを感じるのは「ガーリックたぬき丼」の存在が大きい。なにせ、「富士そば最安値」を謳う「ミニたぬき丼」にフライドガーリックをかけたアレンジメニューなのだから。

 まるで、苦学生が考えた夜食のようだが、食べてみると、見た目以上に複雑な味わいであることがわかる。揚げ玉+ねぎ+刻み海苔+ガーリック+かけつゆ……と、低コストの食材を絶妙にかけ合わせて、上手いこと「料理」に昇華している。
「清貧」であることは間違いない。いや、清貧、大いに結構。「ガーリックたぬき丼」には、侘しいなりの美味さがある。日々、様々な情報を浴びている現代人には、こういう飾り気のない料理が癒しになる。心が疲れているときは、なおさら染みる。「次に来るときは温玉も追加するぞ!」。そんな前向きな気分が不思議と沸き上がってくる。
 いっそのこと、たぬき丼のほか「ふりかけごはん丼」「梅干しごはん丼」などを加えた「清貧フェア」を企画してほしい。
希少性:★☆☆ インパクト:★☆☆ コスパ:★★★


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