2024-05-06

595杯目:富士そばで紅生姜アイス

 5月の富士そばは、店舗限定メニューが充実。再販を果たした秋葉原店の「インフィニティコロッケそば」にはじまり、映画「おいしい給食」とコラボした「給食だいすきセット」や油そば専門店とコラボした「富士そばアレンジ油そば」など、レア物が目白押しだ。

雑に貼られたポスター……

 なかでも目を引くのが、全店提供中の「紅生姜アイス」(300円)である。そばだけでは飽き足らず、とうとうスイーツの分野にまで進出。底なしの探究心には驚かされるばかりだ。昨年からSNSで開発を匂わせており、今年4月の先行販売を経て、全店提供に至った。
 今回はテレビゲーム「龍が如く8」スペシャルパッケージを採用とのことで、作品のファンもにわかにいろめきだっている様子。

「紅生姜アイス」は、富士そばの名物「紅生姜天」にちなんだものである。紅生姜天の美味さは言わずもがなだが、はたしてアイスとなるとどうなるか……。富士そばの公式サイトによると「紅生姜が苦手な方、小さいお子様には食べないで欲しいと願っております」と、めちゃくちゃ消極的(なんで販売した?)。はなから不穏な空気が漂っている。

 さっそく2個購入して、自宅で開封。ビニール製の内蓋を開けてみると、なんの変哲もないアイスが現れた。生地がほんのりとピンクがかっており、一見するといちごの果肉入りアイス。しかし、この赤いつぶつぶはすべて紅生姜なのである。

 ベースになっているミルクアイスはさっぱりとした口あたりで、そばのあとのデザートにはちょうどいい味わい。紅生姜の風味がじわりとあとを引く、“大人”のアイスである。しかし、それはただの前フリのようなもので、3口目くらいから紅生姜が本気を出してくる。紅生姜の密集地帯にあたると酸味や辛みが強く出てしまい、味の良し悪しよりも「困惑」が先に立つ。

 一口食べては「うまい!」。また一口食べては「う~ん、いまいち」。これの繰り返しで、味の印象が固まらない。あえて評価を下すなら「有り寄りの無し」といったところか。これが観光地のご当地アイスだったら、評価はもっと甘くなっていたと思う。
 この結論に至ったのは、こちら側に「紅生姜アイス」を受け入れるだけの下地ができてないことも大きい。未知の食べものに「困惑」は付き物。「紅生姜天」も食べ慣れるまでに時間を要した。
 実際のところ、この翌朝に食べた2個目の「紅生姜アイス」は、1個目のときよりも美味しくいただけた。なので、評価を「無し寄りの有り」に改めよう。SNSでは賛否両論のようなので、ハマる人はハマるはず。
希少性:★★★ インパクト:★★★ コスパ:★★★

 

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