【富士そば、信じてるぞ…】公式おすすめのアレンジ6品を食べ比べ
立ち食いそばに正解はない。
天ぷらそばに海老天を追加したり、いなりを添えたり。つゆに生卵を落としたり、わかめやねぎを山盛りにしたって構わない。客一人ひとりに特別な一杯があって、そこにルールや作法が入りこむ余地はない。自由気ままに、わがままに。懐の広さこそ、立ち食いそばの醍醐味だ。
富士そばも天ぷらや薬味が充実しているので、アレンジの自由度は底なしだ。そもそも公式が「珍そば」という究極のお手本を示しているのだから、どんな組み合わせだって許されるに決まっている。
さらに公式ツイッターをのぞけば、さまざまなアレンジが紹介されている。手軽なものから、一部店舗でしか再現できないものまでじつに幅広い。ならば、試さない理由はない。今回は公式アレンジを実際に味わいながら、レビューしてみることにした。
おすすめアレンジ① 盛りそば+七味唐辛子

ひとつ目は、盛りそばに七味唐辛子をかけるシンプルなアレンジ。富士そばの公式ツイッターでは「食べた瞬間、世界が変わる」とまでいわれている。
さすがにいいすぎだろうと思うが、たしかに味の印象がガラリと変わる。盛りつゆに七味唐辛子を溶かすよりも、そばに直接ふりかけたほうが香りと刺激がダイレクトに立ち上がるからだ。実際のところ、私(サイト管理人)も毎回この食べ方である。前半をワサビで、後半を七味唐辛子に切り替えるのもたのしい。
そば専門店でやったら怒られそうだが、立ち食いそばなら問題なし。七味唐辛子は全店に置いてあるので、再現性の高さもポイントである。
おすすめアレンジ② 盛りそば+温玉

こちらも盛りそばのアレンジ。温玉を単体で注文して、盛りつゆに投入するという荒業である。
どんな料理でも温玉を追加するだけでおいしさが跳ね上がるが、それは盛りそばにもいえること。つゆにコクが出て、食べごたえがぐっと増す。軽く食事を済ませたいけれど、盛りそばだけではちょっと物足りない──なんてときに重宝しそうな一杯。
おすすめアレンジ③ コロッケそば(温)+生卵
富士そば公式ツイッターが「奇跡の一杯が爆誕する」と推すのが、この組み合わせ。「天玉そば」ならぬ「コロ玉そば」といったところだ。それほど目新しいアレンジではなく、コロッケそば好きなら一度は試したことがあるだろう。

こちらもアレンジ②に通じる味わいで、コロッケの素朴な甘みと生卵のまろやかなコクが絶妙にマッチする。卵をどのタイミングでつぶすかというエンタメ感もあり、プレイバリューは高い。
ところで、なぜ温玉ではなく生卵なのか。その理由は明かされていないが、とろりとした生卵のほうがコロッケの衣になじみやすい気がする。
ちなみに「機動警察パトレイバー 劇場版」とのコラボメニューとして、生卵追加のコロッケそばが選ばれている(通称:パトそば)。
おすすめアレンジ④ 肉富士そば(温)+とろろ
富士そばの一部店舗では「とろろそば」を提供している。だいたい、券売機の端っこにひっそりと紛れこんでいる。天ぷらそばやかつどんが一軍だとするなら、とろろそばは二軍のポジションだろう。それでもラインナップに厚みを出すためには欠かせないメニューであり、実際リピーターも多いはずだ。

「肉富士そば」とのアレンジを試すにあたり、はじめて「とろろ」を単品注文した。これまで気にしてこなかったが、なかなか悪くない。とろろによって、そばののどごしがよくなり、つゆもまろやかになる。トッピングとの相性もよく、豚肉や海苔にからめると味わいがぐっと広がる。具だくさんの「特選富士そば」ともよく合いそうだ。
おすすめアレンジ⑤ かつ丼+温玉

富士そばの「かつ丼」は「しあわせかつ丼」がコンセプト。玉子とじの火加減がとにかく絶妙で、とろとろの半熟気味に仕上げられている。庶民的な味わいのなかにある、たしかな「しあわせ」。口に運ぶと、思わずニンマリである。

「かつ丼」の幸福度をさらに底上げするのが、こちらのアレンジ。溶いた温玉をかつ丼の上にかけるなんて、思いもよらなかった。玉子とじのとろとろ感が増して、ちょっとリッチな味わいに。温玉は器に残したまま、都度、ディップして食べてもおもしろそう。
おすすめアレンジ⑥ ラーメン+かき揚げ
最初このアレンジを見た時、わが目を疑った。マジかよ……と思わず二度見した。富士そば公式ツイッターは「人類最強の一杯」と豪語しているが、にわかには信じがたい。けれども、やたらとこのアレンジを推すのである。よほど自信があるにちがいない。

実際に食べてみたが、いまも判断に迷う。富士そばのラーメンは、よくいえばフードコート風、わるくいえばどこかチープな仕上がりだ。万人受けするように調整されていて、するりと食べられる気軽さがある。だが、物足りなさを覚えることも少なくない。
その欠点を補うのが、かき揚げなのだろう。油のコクとボリュームが加わることで、たしかに食べごたえは増す。かき揚げの衣が散ったスープは、かつて販売されていた「たぬきラーメン」にも通じる。ただ、その結果として生まれるのは“完成された一杯”なのか、それとも“力技で押し切る満足感”なのか。そこはまだ、自分のなかで結論が出ていない。
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今回は都合6品のトッピングを試した。定番から珍品まで味わってみたが、結局どれもおいしくいただけた。アレンジ①②③⑤はどこの店舗でも再現できるので、今後も折を見てたのしんでいきたいところ。一方、アレンジ⑥はややハードルが高い。悪い酒で泥酔したときにでも改めて挑戦してみようと思う。












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