2022-01-14

コラム6:意外と美味い富士そばのラーメン 定番から変りダネまで9年間をふりかえる

堂々と掲げた「ラーメン」ののぼりが潔い(上野店)。

 富士そばマニアたる者、日々の情報収集は欠かせません。筆者は暇さえあればTwitterで「富士そば」をキーワードにして検索をかけています。そこで気づくのが、富士そばの「ラーメン」がけっこう好評であること。たとえば「悪くない」や「安定感がある」「無性に食べたくなる」、なかには「大好き」なんて声も。Googleサジェストでも「富士そば ラーメン」が上位に設定されています。
 なんだ、みんな富士そばのラーメンが好きなんじゃん! ということで、このコラムでは筆者が過去9年間で食べてきたラーメンをご紹介。約20品のなかから、とくに印象深いラーメンをセレクトしました。
※取り上げるほとんどのメニューが終売となっています。

30年近い歴史を誇る富士そばの「ラーメン」
 まずは、ラーメンの定番フレーバーから。多くの店舗で取り扱う「ラーメン」は、醤油ベースのあっさりしたスープ。1995年販売のロングセラー商品となっており、フードコートで食べているような素朴な味わいが楽しめます。あえて点数をつけるなら68~72点くらい。感動するような美味しさではありませんが、一杯460円(2022年1月現在)であることを考えれば、充分満足できます。
 そのほか「しおラーメン」や「豚骨ラーメン」「味噌ラーメン」なども確認されていますが、こちらはレアもの。「ラーメン」以外なかなか出会うことはありません。

具だくさんな「ラーメン」。「醤油ラーメン」「昔ながらのラーメン」の名で提供する店舗も。
「豚骨ラーメン」。豚骨の風味は控えめで、万人向けの味わい。
「しおラーメン」はかなりレア。スープに溶けた鶏ガラの風味が際立つ。

■ 冷やしもあるでよ! 夏仕様のラーメンも充実
 夏になると、ラーメンが冷たいメニューとしても登場します。ほとんどが店舗限定扱いとなっており、フレーバーやトッピングなどに個性が表れていておもしろい。

大山ハッピーロード店の「冷やしラーメン」。「鶏ネギ」を盛りつけ、そばつゆを使うのがポイント。
経堂店で食べた「冷和風ラーメン」。大山ハッピーロード店同様、そばつゆを使って「和風」を表現。
浜松町店の「ざるラーメン」は、つけ麺スタイル。海苔とごまだれの風味がかぐわしい。
さわやかな香りと酸味が弾ける「冷やしラーメン レモン風味」。国分寺店で提供された。

鯛潮、食べラー、タコヤキ……富士そばならではの変りダネ
 変りダネはまだまだあります。近年の力作を挙げるなら「海老ざんまいラーメン」を推したいところです。海老の風味がガツン!と香るスープに衝撃を受けました。そのほか、味噌ラーメンをアレンジした「ピリ辛肉玉味噌ラーメン」やお茶漬けも楽しめる「鯛潮ラーメン」などを見るに、そばメニュー以上にノリノリで開発している印象を受けます。

ビスクのようなスープの「海老ざんまいラーメン」。桜小海老、小海老かき揚げも盛りつけられている。
「ピリ辛肉玉味噌ラーメン」。食べるラー油によって発酵由来のコクをプラス。
市ヶ谷店の「鯛潮ラーメン」は魚介の風味があとをひく。お茶漬け用のライスも付いてくる。
銀だこそば」をアレンジした「タコヤキラーメン」。悪ふざけの極致である。

 こうして見ると、ラーメンひとつとってもラインナップが豊富ですね。なかには、そばメニュー以上にクリエイションを発揮しているラーメンもあって、マニアとしてはちょっと複雑な気も……。ともあれ、多種多様なラーメンが富士そばの魅力の一旦を担っていることに違いはありません。富士そばのラーメンが未経験の方はぜひチャレンジしていただきたいです。

▼過去のコラムはこちら
コラム1:富士そばを1500杯食べ続けて考えた「おすすめのメニュー」のこと
コラム2:同じデザインは2つとない⁉︎ 富士そば看板あれやこれや
コラム3:富士そばを取り巻く2種類のそばとは!? その謎を探るべく我々は店内奥へ足を踏み入れた
コラム4:富士そば第三の麺「乱切り蕎麦」が目指した、食感の新機軸
コラム5:珍そば・奇そばの頂点を決める! 富士そば・オブ・ザ・イヤー2021 結果発表



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