コラム6:意外と美味しい富士そばのラーメン 定番から変りダネまで9年間のラインナップをふりかえる
富士そばマニアたる者、日々の情報収集は欠かせません。筆者は暇さえあればTwitterで「富士そば」をキーワードにして検索をかけています。そこで気づくのが、富士そばの「ラーメン」がけっこう好評であること。たとえば「悪くない」や「安定感がある」「無性に食べたくなる」、なかには「大好き」なんて声も。Googleサジェストでも「富士そば ラーメン」が上位に設定されています。
なんだ、みんな富士そばのラーメンが好きなんじゃん! ということで、このコラムでは筆者が過去9年間で食べてきたラーメンをご紹介。約20品のなかから、とくに印象深いラーメンをセレクトしました。
※取り上げるほとんどのメニューが終売となっています。
■30年近い歴史を誇る富士そばの「ラーメン」
まずは、ラーメンの定番フレーバーから。多くの店舗で取り扱う「ラーメン」は、醤油ベースのあっさりしたスープ。1995年販売のロングセラー商品となっており、フードコートで食べているような素朴な味わいが楽しめます。あえて点数をつけるなら68~72点くらい。感動するような美味しさではありませんが、一杯460円(2022年1月現在)であることを考えれば、充分満足できます。
そのほか「しおラーメン」や「豚骨ラーメン」「味噌ラーメン」なども確認されていますが、こちらはレアもの。「ラーメン」以外なかなか出会うことはありません。
2016年から提供がはじまった「煮干しラーメン」は、創業者である丹会長の肝入りともいえる一品。なんでも魚介系ラーメンのブームを受けて、店でも取り扱うように指示を出したのだとか。ワンコインながらクオリティは高く、根強いファンから支持を集めています。
■ 冷やしもあるでよ! 夏仕様のラーメンも充実
夏になると、ラーメンが冷たいメニューとしても登場します。ほとんどが店舗限定扱いとなっており、フレーバーやトッピングなどに個性が表れていておもしろい。
■ 鯛潮、食べラー、タコヤキ……富士そばならではの変りダネ
変りダネはまだまだあります。近年の力作を挙げるなら「海老ざんまいラーメン」を推したいところです。海老の風味がガツン!と香るスープに衝撃を受けました。そのほか、味噌ラーメンをアレンジした「ピリ辛肉玉味噌ラーメン」やお茶漬けも楽しめる「鯛潮ラーメン」などを見るに、そばメニュー以上にノリノリで開発している印象を受けます。
こうして見ると、ラーメンひとつとってもラインナップが豊富ですね。なかには、そばメニュー以上にクリエイションを発揮しているラーメンもあって、マニアとしてはちょっと複雑な気も……。ともあれ、多種多様なラーメンが富士そばの魅力の一旦を担っていることに違いはありません。富士そばのラーメンが未経験の方はぜひチャレンジしていただきたいです。
▼過去のコラムはこちら
コラム1:富士そばを1500杯食べ続けて考えた「おすすめのメニュー」のこと
コラム2:同じデザインは2つとない⁉︎ 富士そば看板あれやこれや
コラム3:富士そばを取り巻く2種類のそばとは!? その謎を探るべく我々は店内奥へ足を踏み入れた
コラム4:富士そば第三の麺「乱切り蕎麦」が目指した、食感の新機軸
コラム5:珍そば・奇そばの頂点を決める! 富士そば・オブ・ザ・イヤー2021 結果発表
①醤油ラーメンのパックに入った汁の素をどこで買う?売ってない?1つ300円でも買いますよ!
②店内に流れる演歌について、
再度聞きたくても歌手名も、題名も解らず、私ももう一度レコーディングしたい。が、どうすればよいか教えて下さい。