2021-07-31

424杯目：富士そば秋葉原電気街店で冷やし大きいカレーコロッケそば

「コロッケそば」といえば、東京の立ち食いそば店の代表的なメニュー。一説によると東京における発祥は「箱根そば」だとされている。てっきり一般的なポテトコロッケかと思いきや、本家が提供するのはカレーコロッケ。結構スパイシーで、つゆにイレギュラーな美味しさがプラスされる。

　こうした経緯をふまえると、競合店の富士そばが「大きいカレーコロッケそば」（500円）を販売したことは、なかなか思い切った試みだといえる。本家への配慮からか、公式ツイッターアカウントでは「箱根そばさんが元祖でレジェンドという真実は変わりません！」と言及し、敬意を表した。

　提供店舗は、代々木八幡店、秋葉原電気街店、品川店、大森店、板橋店、上板橋店などの16店舗。今回紹介するのは秋葉原電気街店のものである。
　店頭のPOPには、「大きいコロッケシリーズ完結編！～衝撃の実験結果の果てに辿り着いた答え～」と銘打たれた。どういうことか。公式Facebookの一部を引用すると、なんでも開発者はコロッケそばに対して並々ならぬ思い入れがあり、以前より「コロッケそばにはもっとパワーがある！そのポテンシャルを最大限に引き出したい！」という、どうかしちゃっている信念があった。

　そして、試行錯誤を重ねた末に次の３つの答えに行き着いた。①コロッケは冷やしでもあり②夏はカレーに限る③大きいコロッケは喜んでもらえる。これらを統合して生まれたのが、此度の「大きいカレーコロッケそば」というわけ。

「大きい」と冠しているだけあって、サイズは通常の２倍に相当する。直径は最大約15センチ。重さは150グラムもあり、箸で持ち上げようとするとたわんでしまうほど。
　やや甘口で、スパイスの香りがほのかにあとを引く。素朴な味がどこかなつかしい。ビッグサイズのインパクトに目が行きがちだが、じつは親しみやすい一品なのである。
希少性：★★☆　インパクト：★★★　コスパ： ★ ★ ☆