コラム7:富士そば未経験者の登竜門! 券売機&注文を攻略せよ!【令和決定版】
★食券購入&注文の方法をすぐに知りたい人はこちら(How to Order Fujisoba)
ブログで富士そば情報を発信してから、かれこれ9年になります。ほんとうに微々たるものではありますが、認知度向上に貢献してきた自負はあります。しかし、まだまだ充分とはいえません。受け入れ難いことに、世の中には“富士そば未経験者”がごまんといます。
なにが彼らの来店を阻んでいるのでしょうか。私が思うに、ハードルを上げている一因は食券システムやそれにともなう注文方法にあります。富士そばに限らず、多くの立ち食いそば店では食券システムが導入されています。チェーン店ともなると、その傾向はより顕著に。しかしながら、一般的な対面注文に慣れた人にとっては未知の領域です。普段利用しない店だとしても、対面注文であれば店員がレクチャーしてくれるので目当てのメニューに辿り着けます。それにひきかえ、機械相手の食券システムは少々とっつきにくい。未経験者が富士そばを敬遠する気持ちもわかります。
そこで、このコラムでは未経験の方に向けて券売機&注文の攻略法を解説します。攻略法とはいっても、そう気負うほどのことではありません。以下の流れで進めていけば混乱も少ないでしょう。
<食券購入から食べ終えるまでの流れ>
ステップ①:メニューサンプルから食べたいメニューを決める
ステップ②:券売機から目当てのメニューを探す
ステップ③:食券を購入する
ステップ④:食券をカウンターに提示する
ステップ⑤:演歌に耳をかたむけて料理を堪能する
ステップ⑥:返却口に食器を下げる
※タッチパネル式券売機の攻略方法はこちらから。
ね、かんたんでしょ。慣れてきたらステップ②からスタートしてみてください。各ステップの詳細については以下にまとめました。なお、今回は話をわかりやすく進めるために店舗限定メニューについてはスルーします。
ステップ①:メニューサンプルから食べたいメニューを決める
いくらお腹が空いていても券売機に直行するのは禁物。まずは、店頭にあるサンプルをチェックして、食べたいメニューを吟味しましょう。並んでいるのは、ハズレなしのグランドメニューが中心です。誇張気味の盛りつけも見られますが、判断材料としては充分。とくに、富士そばのオリジナルメニュー「特選富士そば」や「カレーかつ丼」などは、品名から内容がイメージしにくいもの。券売機の前でフリーズしないためにも、サンプルチェックは大切な工程なのです。
ちなみに、私がおすすめしたいのは「紅生姜天そば」。ファンの多いメニューなので、ぜひ!
サンプルは、単品のそば、セットメニュー(そば&ミニ丼)を中心に構成されています。そばは、温・冷の指定ができて(一部例外あり)、うどんへの変更も自在。上の写真でもわかるとおり、それぞれ品名とともに番号が割り振られています。ステップ②に進む前に、こちらの番号をよく覚えておいてください。
ステップ②:券売機から目当てのメニューを探す
食べたいメニューが決まったら、さっそく券売機へ。基本的に店頭に1台、店内に1台設置されています。この券売機こそ未経験者にとって最大の関門。というのも、富士そばに限らず飲食店で導入されている券売機ってわかりにくいんですよね。ボタンの並びがどのようにカテゴライズされているのか、目当てのメニューがどこに配置されているのか、どのようなトッピングが使われているのか……と、ボタンの文字情報だけで判断するのは困難です。煩雑なユーザーインターフェースは、券売機の宿命。ここは割り切って順応していくしかありません。
富士そばは、店舗によってメニュー構成が異なっており、券売機もさまざまなタイプが存在します。どこの店舗も一定のルールに沿ってメニューを配置しています。恵比寿駅前店の券売機を例に見てみましょう。
基本的に上段から下段にかけて以下のような配置になっています。
(A)おすすめメニュー:ボタンのサイズが大きくよく目立つ。人気メニューや季節限定メニューなどが設定される。
(B)セットメニュー:そば(うどん)&ミニ丼のセット。そばは温・冷どちらも指定できる。
(C)そば(うどん)メニュー:温かいそば/冷たいそばが並ぶ。グランドメニューであれば冷たいそばでも温かいそばに変更可。その逆も然り。
(D)その他のメニュー:天ぷら単品やサイドメニュー、時間限定メニューなど。
40~50個並ぶボタンから、目当てのメニューを探すのは大変です。探している最中、背後に行列ができてしまい、つい焦ってメニュー選びを妥協することに……。なんて悲劇は避けたいものです。
そこで、ボタンに配されている連番に注目! この番号は、メニューサンプルの番号と連動しています。ステップ①で覚えたサンプル番号からボタンを探すと迷うこともありません。
もし、購入に時間がかかりそうな場合は、あらかじめ席を確保しておくことをおすすめします。
ステップ③:食券を購入する
このステップについて、多くを語る必要はありませんね。お金を入れて、目当てのボタンを押せばOK。交通系ICが使える券売機であれば、ボタンを押してから決済してください。また、秋葉原電気街店、品川店、藤沢店では、QR決済(PayPay、LINEPayなど)できる券売機を導入しています(2022年3月時点)。
食券に記されている「258」や「B16」などの数字は、料理を受け取る際の引き換え番号になるので忘れずにチェックすること。
ステップ④:食券をカウンターに提示する
店内一角にあるカウンターが食券の受け渡し口になります。食券を受け渡すときに「冷たいそばでお願いします」や「温かいうどんでおねがいします」と細かいオーダーを伝えてください。慣れてきたら「天ぷらは別皿で」や「わかめ抜きで」といったカスタマイズにチャレンジしてみましょう。
食券を渡すと店員が半券をくれます(渡さないこともあるのでそこは臨機応変に)。料理の引き換え券になるので、大事に保管して席で待ちましょう。ときおり、カウンター前で料理の提供を待ち構えている人を見かけますが、あまりおすすめできません。通行の妨げになるし、料理を運んでいる人にぶつかろうものなら大惨事。一利用者の意見としては、控えてほしい行為です。
カウンター前で待機しても短縮できるのは、十数秒程度。特別な理由でもない限りは、給水器の水を汲むなりして食事に備えましょう。
ステップ⑤:演歌に耳をかたむけて料理を堪能する
「〇〇番のお客さま~!」。自分の引き換え番号や頼んだメニューが呼びあげられたら、カウンターで料理を受け取り自分の席へ。さあ、あとは美味しくいただくのみ。BGMの演歌に耳をかたむけてエモーショナルな気分に浸るのも一興です。
ステップ⑥:返却口に食器を下げる
美味しいそばを堪能したら長居は無用。食器をトレイごと、カウンターの返却口に戻します。このとき「ごちそうさまでした!」と一声かけると、自分もお店の人も気持ちがいいです。
*
以上、食券の購入からそばを食べるまでの大まかな流れを紹介しました。しかしながら、文章だけでは全容を把握しにくいもの。まずは実践あるのみ。習うより慣れろの精神です。実践を重ねて、よき富士そばライフをおくってください。
▼富士そばが訪日外国人観光客向けに制作した動画も要チェック!
タッチパネル式券売機での食券の買い方
タッチパネル式券売機は、メニュー選びから食券購入まで一本道なのでボタン式券売機よりわかりやすいです。
こちらが最近増えてきているタッチパネル式券売機です。トップ画面に「温かいそば」「冷たいそば」「単品」(ごはんもの、ラーメン、トッピング等)の枠があるので、食べたいメニューがある枠をタッチしてください。
こちらは「温かいそば」枠をタッチした際の画面です。このなかから食べたいメニューを選び、タッチしてください。
メニューを選択後、そばをうどんに変更したり、麺・ごはんの量を変更できます。トッピングの追加もこちらの画面で。「決定」をタッチすると料金支払いに移ります。
支払う場合は「支払い画面へ」のクソデカパネルをタッチ。
支払い方法は「現金」「交通系IC/電子マネー」「QR決済」から。支払いを済ませると食券が出てきます。食券を店員に渡す必要はありません。注文した料理ができあがったら、食券番号が店内のモニターに表示されるので、配膳口で受け取ってください。
▼過去のコラムはこちら
コラム1:富士そばを1500杯食べ続けて考えた「おすすめのメニュー」のこと
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