565杯目:富士そば秋葉原店でミックスフライ定食
ちょっと想像してみてください。あなたは食堂の店主です。メニューのひとつに「ミックスフライ定食」を出すとするなら、3種のフライをどのように構成するでしょうか。エビフライか、白身魚フライか、それともコロッケか、いや、チキンカツも悪くない……。考えはじめるとキリがありません。まるで、自身のセンスが試されているような気になってきます。
富士そば秋葉原店でも「ミックスフライ定食」(790円)を提供しています。3種のフライをどのようにミックスしているのか。順を追って見ていきましょう。
提供されて、まず目に飛びこんできたのはアジフライ。背開きにされ、こんがりと揚がっています。存在感からして、こいつが主役であることは間違いありません。魚のフライは好物なので、文句なしのセレクトです。
アジフライの傍らには、小判型のフライが添えられています。コロッケかと思い、齧ってみると肉汁がじゅわ……。なんと、メンチカツでした。そうそう、アジフライ、コロッケと続いてしまうと、ちょっと締まりがありません。この場は「肉」で正解。プレイバリューがグっと広がります。
アジフライ、メンチカツの下から伏兵登場。いよいよ、3つ目のフライと対面です。三番手はイカフライあたりが妥当だろうとふんでいたのですが、お門違いでした。平べったくて、長方形。少し俵型をしていて、どう見てもイカフライではありません。
口に運ぶと、プリっと弾むような食感。その瞬間、そうきたかーーーー!と、思わず膝を叩きました。そうかそうか、そっちのフライもあるよね、と。三者三様で、個性が見事に拮抗しています。そういえば、一部店舗で取り扱っている時期もありました。一度食べてしまうと、これ以外のセレクトが考えられなくなるから不思議です。
さて、いったい何のフライだったのか。その正体は、ご自身の舌で確かめてみてください。
希少性:★★★ インパクト:★★☆ コスパ:★★★
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