2021-03-03

391杯目:富士そば新宿店でぷりぷりえび天そば

 かき揚げ天や紅生姜天など、富士そばでは様々な天ぷらを取り揃える。なかでも「えび天」は花形である。単品だと一尾160円。ほかの天ぷらよりも50円ほど高い。例え一尾だとしても、そばの上に横たわる姿は品格や風情を感じさせる。

 「浅草大海老天丼」や「イカしたエビ天丼」「海老天重」……と、えび天メニューのラインナップが増えていくなかで、新宿店は素材の持ち味を全面に押し出した「ぷりぷり海老天そば」(590円)で勝負に出た。(ちなみに「海老」「えび」「エビ」とメニュー名の表記統一されていない)。

 そばの上にはえび天が二尾。見た目は従来と大差ないが、歯を立ててびっくり! 身はギュっと引き締り、弾むような食感。噛み切るとぷつりと小気味いい音を響かせる。品名に偽りなし、である。

 店頭には「ぷりぷりミニえび天丼」のPOPが張ってあった。産地はとくに公開していないようだが「限定六万尾のご奉仕品」とある。単純計算で在庫はおよそ三万杯。SNSを見ると、ほかの店舗でも取り扱いがはじまっているようである。果たして新宿店だけで何杯捌ききれるのか。動向を見守りたい。
希少性:★★★ インパクト:★★☆ コスパ:★☆☆

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