2020-08-04

345杯目:【閉店】富士そば大塚店でカレーまぜ蕎麦

※この店舗はすでに閉店しています。

 7月、「大塚店」で「カレーまぜ蕎麦」(480円)の先行販売が始まった。冷たい乱切りそばの上に、万能ねぎ、天かす、温玉、刻み海苔、豚バラ肉、カレー、ターメリックがトッピングされた店舗限定メニューである。

 ここ数年で「韓国風まぜそば」や「塩豚まぜそば」などのまぜそば系メニューが登場したが、そのいずれにも属さない斬新なビジュアル。富士そばではあまり見ない彩りをしている。

 おそらく、愛知名物の「台湾まぜそば」が源流にあるのではないか。本家は中華麺を使うところをそばに換え、さらにカレーも加えた。ターメリックの鮮やかな黄色に、数年前に同店から販売された「パキスタン風激辛カレーそば」の面影が重なる。 そばと具をよく混ぜる。乱切り麺は伸びやすいので手早く混ぜる。ムラなく満遍なく混ぜる。品がない、と抵抗感を抱く人もいるだろう。しかし、完成形の見た目の悪さは、まぜそばの宿命だ。
 なかなか情報量の多い一杯。天かすやカレー、温玉がこってりとしたコクを生む。スパイスをはじめとする各種薬味が食欲を加速。乱切り麺にカレーや薬味がよく絡むので、持ち味を余すことなく堪能できる。

 余談だが、この店は木製テーブルを設置しており、どこか「町そば」の風情がある。「まぜそば」ではなく「まぜ蕎麦」の表記を採用したのは、本家との混同を避けるためでもあるだろうが、店の雰囲気も意識したものなのかな、と思ったり。思わなかったり。
希少性:★★★ インパクト:★★★ コスパ:★★★

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