2024-11-23

617杯目:富士そば京急蒲田店でマグロばくだん丼セット

 富士そばが「生ものNG」の禁忌を捨て去る時代が来るとは、誰が想像しただろうか。「生もの」といえば、2022年の「ネギトロ丼」が記憶に新しいが、それ以上に鮮度が求められる「マグロばくだん丼セット」(980円)の登場だ。

 提供するのは京急蒲田店、水道橋店、池袋店、川越店、五反田店などの十数店舗。いずれもダイタン企画系列の店舗である。なお、ネギトロ丼はダイタンディッシュが初出であり、その前例があったからこそ、今回の「マグロばくだん丼」につながったと考えるのが自然だろう。

「餅は餅屋」という諺があるとおり、そば屋に海鮮丼を期待するのは野暮というもの……だが、実物を見るとその偏見は見事にかき消されてしまう。トッピングは、マグロ4切れ、温玉、とろろ、蒸し鶏、オクラ。「高たんぱくパワー飯」のアレンジといえなくもない布陣である。


 肝心のマグロは、小ぶりながら脂のり抜群。「そば屋のマグロなんて……」と高を括っていた自分に心のなかで平手打ち。それにしても、このマグロはどのようなルートでまわってきたのだろうか。サクで仕入れているわけはないから、真空パックでの提供なのだろうか。
 ちなみに、この「マグロシリーズ」は12月から翌年1月にかけて続投予定なので、そのあたりの謎も解明できるかもしれない。
希少性:★★☆ インパクト:★★☆

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